2010年に結婚し、2012年に第一子を出産された山田花子さん。中学生の頃から芸能界に入り、出産間際まで仕事が続きました。妊娠中に起きた舞台本番中の冷や汗、出産5日前までミニスカポリスを演じていたこと、産後2か月後での復帰など、お話を聞きました(第4回中2回)。

子どもがいたら旦那さんを取られる気がして犬を飼った

── 2010年、山田さんが35歳のときに結婚されました。結婚した当初は、すぐにお子さんを望んでいなかったとか。

 

山田さん:
そんなに欲しくなかったです。まだ、旦那さんと2人っきりでいたかったんですよ。

 

── 新婚生活を楽しもうと。

 

山田さん:
旦那さんを、取られちゃうような気がしちゃって。

 

でも、2人で暮らしてしばらくすると、だんだん夫婦の会話が無くなっていったんです。旦那さんは、もともとベラベラ喋る人じゃないし、一緒に住んでみたらさらに無口だなって感じて。

 

だんだん気まずくなってきたので、犬を飼うことにしました。犬のお世話をしながら、会話も生まれるかなって思ったんです。

 

── 犬に愛情を注いで。

 

山田さん:
ただ、最初は子犬やったんですけど、だんだん大きくなってきたら、そんなにお世話も要らなくなってきたんです。また会話が無くなってきてしまって、これじゃもたんなぁと。そろそろ、子どもでもおったほうがいいかなって思っていたら、妊娠しました。結婚してから2年後くらいですね。

出産当日も仕事の予定だった

山田花子さんの息子たち。頬を寄せ合い、仲睦まじい様子。笑顔に癒される

── ベストなタイミングだったのでしょうか。お仕事は、出産間際までされていたと聞いています。

 

山田さん:
出産の5日前まで(吉本)新喜劇の舞台に立ってました。出産前日も他の仕事をしていたし。

 

── かなり出産間際ですが、体調はいかがでしたか?

 

山田さん:
私の場合は、特に大変でもなかったです。産婦人科の先生も、家でじっとしているよりは、普通に動いたほうがいいと言っていたし、走り回るような激しい役でもなかったので。

 

「ミニスカポリス」の役だったんですけど、ミニスカート履いてましたね。

 

舞台って、3か月とか半年くらい同じ演目をやるので、衣装もずっと変わらないんですよ。始めに衣装合わせをしたときは大丈夫だったんですけど、途中からだんだんお腹が前に出てきちゃって。最後のほうは隠しきれなくて、肌色の部分が出ちゃって、お客さんにも見えてたと思います。

 

── 世間に妊娠を発表されたのは、どのくらいのタイミングだったのでしょうか?

 

山田さん:
安定期に入ってからですね。それまでは、ほぼ誰にも言ってなかったです。

 

ただ、一度、安定期に入る前に、舞台本番中につわりがきたことがあって。お客さんがいる前やのに、急に冷や汗が出て止まらないんです。周りの劇団員も異変を察してくれて、みんながセリフも早口で喋って、舞台を早めに終わらせてくれました。

 

当時の座長はホンコンさんだったんですけど、ホンコンさんだけ、ウンコ我慢してると思ったみたいで、「早よ、トイレ行ってこい」って言ってましたけど。