2010年にトランペット講師と結婚した山田花子さん。先生と生徒の関係だった2人が交際、そして結婚するまで、どのような過程を歩んでいったのでしょうか。めげない、拗ねない、諦めない。山田さんの結婚までのヒストリーを伺いました(全4回中の1回)。
なかなか進展を見せない禁断の恋
── 2010年にトランペット講師の福島正紀さんとご結婚されました。出会ったきっかけが、トランペット教室だったと伺っています。
山田さん:
仕事でトランペットを演奏することになって。その後も趣味として個人的に習いにいったときに、出会いました。
── 先生の第一印象はいかがでしたか?
山田さん:
なんとなく、トランペットを吹く人って、恰幅がいい人がやるイメージがあったんですよ。でも、先生はシュッとして、痩せていて。「こんな人もトランペットやるんやなぁ」って思いました。あと、とても無口というか、おとなしい。自分の周りにはいないタイプやったから、新鮮だった気がします。
── 先生と生徒。どのようにして交際に発展していかれたのでしょうか?
山田さん:
禁断の恋ですね(笑)。レッスンが個室やったんですよ。2人きりやし、防音もあるし。
とは言っても、初めは何とも思ってなかったんです。レッスンでトランペットを吹いて、休憩するときにちょっと雑談するくらい。
あと、教室の発表会が半年に一回くらいあったんです。みんなで打ち上げで飲みに行くときに、先生も一緒にいて。次第に、2人でも会ってみたいなぁと思って、自分からご飯に誘いました。
── まずは、アクションを起こされたと。
山田さん:
楽しそうやし。ただ、2人でときどきご飯行くようになったんですけど、全然進展しなくて。自分はどんどん気になっていったので、もうちょっと踏み込もうと思って、ドリカムのコンサートとかサーカスにも誘ってみました。
── ドリカムは、お二人がお好きだったのですか?
山田さん:
私が好きやったんです。
── はい。
山田さん:
それで、コンサートに行ったり、サーカスを見たりした後に、お酒飲みに行ったりして。軽く酔っ払ったらちょっといい感じになるかな…?って期待したんやけど、何も変わらないんです。
そこで、今度は手紙を書きました。「好きです」ってラブレターみたいに書いて渡したんですけど、またしても何の反応も無いんです。翌週もいつも通り普通にレッスンがあって、今まで嬉しかった個室レッスンが、もう気まずくて地獄でした。通うのが嫌になりました。
── なんとも言えない空気が…。
山田さん:
その後、先生のお誕生日があって、フランス料理に誘ったんです。ご飯を食べた後、また私の気持ちを伝えて。そこでも「半年待って」と言われて。
それから半年後。今度は私の誕生日の日に、「僕で良かったら」と言われてつき合うことになりました。結婚はつき合ってから半年後くらいでしたね。私が35歳くらいの時だったかな。