欽ちゃんと勝俣さんからのアドバイス

── それだけ“姫様”のキャラがみんなに愛されていたんでしょうね。番組の共演者とは、いまでも連絡を取り合ったりするのですか?

 

はしのさん:そうですね。『王様のブランチ』時代のリポーターの女の子たちとは、ママ友として関係が続いています。

 

10歳くらい年下の子たちですが、同じような時期に子どもを産んでいて、子育てママとしては同級生のような関係。

 

番組時代とはまた違った形で、いまも仲良くお付き合いさせてもらっています。

 

── 欽ちゃん劇団出身のはしのさんですが、萩本欽一さんとのやりとりで、思い出に残っていることはありますか?

 

はしのさん:18歳のときに、「自分の好きなことと向いていることは違うことが多いから、まず向いていることを見つけてごらん。その後に、好きなことはできるようになるから」と言われた言葉を大切にしています。

 

また、他のバラエティー番組にも出始めた20代後半、欽ちゃん劇団の先輩だった勝俣州和さんからのアドバイスも印象に残っています。

 

「はしのは、まだいろんな番組で名刺を配っているような段階。共演者も“この子はどういう子なんだろう…”と手探り状態で接している。

 

けれど、思いきって自分を出していくことでキャラクターを知ってもらえて、徐々にお互い絡みやすくなる。

 

だから30代になったら仕事もしやすくなるし、もっと楽しくなると思うよ。いまが頑張りどきだ」と。

 

当時は、“なるほど、そういうものなのか〜”と思って聞いていたけれど、実際、30代になると、その言葉を肌で実感しましたね。

 

本当に周りの方々に恵まれていたなぁと感謝をしています。いまでもときどき、昔の映像を見るのですが、あのときのワクワクした気持ちがよみがって、元気になるんです。