「私は怒られる常連だった」と語るのは、ジャーナリストでキャスターの安藤優子さん。世界各国のトップクラスの方々とのインタビューを経験し、ときには相手が帰ってしまったこともあったと言います。数々のインタビュー経験を積んだからこそわかる、安藤さんが見た世界とは(全5回中の4回)。
大物と言われる人たちに許容されてきた
── 安藤さんは、首相や大統領など国内外のトップクラスの方々にもたくさんの取材をされています。インタビューをされて気づいたことはありますか?
安藤さん:
本当に偉い人って、絶対に偉ぶらないんです。だから、超一流の方へのインタビューは、実はそんなに大変じゃなかったりします。許容量があるので、いちいち拙い質問にキレたりしませんね。
── いわゆる、器が大きい方が多いということでしょうか?
安藤さん:
覚えているのは、クリントン元大統領を取材したときですね。
私は舞い上がって「あああ…」と、変な英語になってしまったんです。それにも関わらずクリントン大統領は、「この子の英語がわからなかったとしたら、僕のせいだ」と言って、私の話を一生懸命理解しようとしてくれました。
どちらかというと、大物と言われる人たちの取材は「許容されてきた」「受け入れていただけた」というような感じはします。
逆に、半端に偉い人は急に機嫌が悪くなったり、インタビューの途中で退席することもありますよ。私も何度も経験しています(笑)。