円安が進む背景を理解するのが賢明

そもそも円安が進んでいるから外貨預金に資金を移すのはあまりにも安直です。

 

前述の通り、外貨預金にはメリットとデメリットがあるので、それらを理解しつつ、なぜ円安が進んでいるのか背景もしっかりと理解するべきでしょう。

 

米国では8%以上の物価上昇率を記録しており、国民の生活に支障が出始めています。

 

そこで、インフレを抑制すべく米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)はハイペースで金利を引き上げています。

 

一方で、日本銀行は日本経済が利上げに耐え得るほど盤石でないことや、そもそも足元の物価上昇がエネルギー価格や食品価格の上昇が大きな要因であり、力強い需要が物価を押し上げているわけではないことなどから、金融緩和を維持しています。

 

その結果、両国間における金融政策の態度の違いから金利差が拡大し、円安(ドル高)が進行しているのです。