夢に向かう原動力になった3つのノート
── 文武両道というイメージですが、忙しい中でどうやって時間を捻出したのですか?
広田さん:
1日の締めくくりとして、寝る前に日記を書いて頭の中を整理しています。もともと書くのが好きだったんですけど。
今週何をしたらいいか最低ラインを決めて、それを達成するために何をすべきか、スキマ時間にできることはないか?などを考えて、日記にバーッと書くんです。
目標や予定に対してできたことや、その時の感情を振り返りながら書き加えて、明日やるべきことをもう一度整理するのが好きで。
頭の中だけで考えるより日記に書き出すほうが、頭の中がスッキリできるみたいで、翌朝の目覚めもいいんです。
── 日記には、日々のやるべきことを書き出したり、やったことを振り返ったりして、気持ちを整理する役目があるのですね。
広田さん:
そうですね。でも、日記を書いたり読み返したりしても、スッキリできず、モヤモヤするときがあって。
そんなときは日記とは別に、叶えたい夢だけを書く「夢日記」の出番。ここには、日々の日記よりも大きな夢を書くんです。
夢日記は、怪我などで、伸び悩むときによく読み返していましたね。
夢日記を読むと、“どうして陸上やっているのか”と、原点に立ち返ることができます。怪我でリハビリ中のときも、ポジティブに過ごせるようになりました。
それから、その夢が叶った後にも読み返して、初心に戻れるようにしています。
大きな大会後に抜け殻状態になることがあるのですが、「これ終わったらどうしたいんだっけ?」という自分がよくいるので、次の目標が見つかるヒントにもなります。
── 毎日書く日記とは違って、夢日記はより気持ちを奮い立たせてくれる存在なのですね。
広田さん:
日々の日記は、直近のスケジュールの中でやるべきことを書くのがメイン。夢日記には、気持ちや感情をストレートに書いています。
そして同じ日記でも、目標を可視化しやすいのが「マンダラチャート」。
今年の元旦にも書いたのですが、思うがままに感情を書いていた夢日記よりも、マンダラチャートでは、実践的かつ簡潔な内容を書いています。
800mの目標タイムを達成するために、必要な要素を細分化していき、具体的に書き込むことで、ムダのない練習計画を立てています。
パッと見ただけで頭に入るので、目標をインプットしやすいんです。