「連続ドラマW 鵜頭川村事件」では、主人公岩森が、とある村で起きる事件に向き合う中で、村特有のしきたりやルールに巻き込まれていきます。岩森の妻とその双子の妹役を一人二役で演じている蓮佛美沙子さんには、役者として自身に課しているルールや決まりごとはあるのでしょうか?

 

「結婚しても仕事続けたい」役者業について真剣に語ってくれた蓮佛美沙子さん

柔軟でいたいから「忘れる」をベースに

── 役者として仕事をするうえで、自分に課しているルールや決まりごとはありますか?

 

蓮佛さん:
ルールを作らないことがルールですかね。

 

現場も作品もタイプはいろいろなので、作品ごとに適したアプローチをしたいと思っています。

 

事前にしっかり役を考え抜いて、現場に入ったら全部忘れる、というのが今のやり方です。

 

どんな球が飛んできても返せるよう、柔軟な自分でいられるように「忘れる」というのをベースとしてやっていたいな、と思っています。

 

あえていうなら、それがルールかもしれないです。

瞬発力のある人がうらやましい

── お話を聞いていると、ざっくばらんな雰囲気を持ちつつも、自分のことはきちんと決めて動くタイプのように感じました。

 

蓮佛さん:
きちんとしていないとダメなタイプです(笑)。

 

いろいろ考えるし、慎重派だと思います。例えば、セリフを前日に覚えるタイプの人なんて、それができるのがすごくうらやましいです。

 

きちんとしていないとダメなタイプです

私は、前日だと「覚えられないかも」と不安になるし、事前にきちんと準備しておきたいので、前日までやらないことができないんです。

 

瞬発力のある人、自分の直感を信じて行動できる人はかっこいいし、うらやましいです。きちんと準備する派には無縁の世界だなぁと思うので。