人気投稿トップ3はこれ！
── これまでたくさん反響があった投稿は？
下島さん：
きくらげ業界に衝撃を与え、フォロワーさんをどよめかせたベスト3 はこちらです。
1.「絶対に今日渡せないきくらげの本命チョコ」
バレンタインデー当日、洋酒をしみ込ませたきくらげにチョコレートをコーティングしたスイーツを提案しました。ただ、作るのに3日かかるので、14日に作り始めると当日に間に合わないチョコなんです（笑）。でもプラリネみたいで本当においしいんですよ！
２．「あなたにトキメきくらげ」
乾燥きくらげを水に浸すと「スキ」の文字が浮かび上がるサプライズプレゼントを会社の先輩に渡すという、物語仕立ての投稿です。この反響を受けて、後日、きくらげ転生小説「恋人は暗褐色」もスタートしました。下島の気分次第ですが、今のところ続く予定です(笑)。
３．「わたしときくらげ」
石田さんが描く、業界初のきくらげ漫画。第1話で初めてオリジナルキャラクター「きくらげちゃん」が登場します。石田さんがきくらげちゃんを誕生させてくださったおかげで、その後いろいろなアイデアが生まれました。
石田さん：
反響があった投稿のなかには、問題作もありましたよね（笑）。下島さんの考えた、マリトッツォにきくらげを入れた「きくらげトッツォ」は伝説になっています。
あとは「きくらげパフェ」や「きくらげミルクティ」「きくらげかき氷」など…驚きのきくらげスイーツも話題になりました。でも意外とどれも美味しいんです！
さらには、下島さん自作のきくらげソング「きくらげちゃんの歌」も…。
下島さん：
子どもにはウケがよかったですよね（笑）。社長のお孫さんも歌ってくれているそうです。歌といえば、きくらげわらび餅を「Texture（歯ごたえ）」という自作の歌詞つきで紹介したことも…(笑)。
あとはNHKの大河ドラマをオマージュした「木耳殿の13人」や、オシャレ雑誌風、新聞記事風、なぞときなど、２人でさまざまなアプローチを試しながらきくらげの魅力を発信してきました。
── フォロワー数が、1年たらずで30人から1600人にも増えたとか！
下島さん：
幅広い年代の方から反響をいただいてありがたいです。トリッキーなネタに反響があると、手応えを感じて嬉しいですよね。スタッフの方々から「楽しみにしているよ」と言ってもらえるのも励みになっています。社長も取引先の方から「お前ンとこのインスタおもしろいことになってるな」と声をかけていただくことが増えたそうです。
石田さん：
フォロワーさんとの交流も楽しいです。フォロワーさんがレシピを見て作ってみたよ、とタグをつけて投稿してくださったり、ダイエットレシピを考案して投稿してくださったり。嬉しいですよね。これからも、何にでも合うきくらげの特徴を生かして、いろいろなコラボを実現させたいです。
下島さん：
食材としてはもちろんですが、アイコンやコンテンツとしても、きくらげが注目されるといいなと思っています。弊社のキャラクター「きくらげちゃん」にもどんどん一人歩きしてほしいですね。
一番大切にしていることは、まず何よりも自分が「きくらげ」を楽しむこと。それは必ず見てくださる方にも伝わります。これからもインスタを見た方が「へぇ～、きくらげって面白い！」と思えるような、きくらげが苦手な方でも楽しんで頂けるようなコンテンツを目指して頑張ります！
PROFILE 石田怜子さん／下島あゆさん
愛知県稲沢市「きくらげファーム稲沢」広報係として、インスタグラム（@kikuragefarm）を通じてきくらげのPR活動を行う。石田さんは1児、下島さんは2児の母で主婦でもある。
取材・文／林優子 写真提供／きくらげファーム稲沢
