おくるみに包まれるのは赤ちゃんだけでなかった
点滴が決まると、看護師さんたちに付き添われながらベットに移動したごぼふくさん。
「点滴1時間半くらいかかるからゆっくり休んでね」「足、もう少し上げる?楽になるよ」とやさしい言葉のフルコースをかけられえたそう。
そのうえ「寒いよね?」と、ひとりの看護師さんが毛布をもってきてくれました。
「こうするとあったかいよね」「あ!昔、息子にやったわぁ」などと言われながら、最終的に出来上がったのは、おくるみのように毛布でやさしく包まれたごぼふくさんでした。
こうした手厚い看護もあり、ごぼふくさんは無事回復。帰りはスキップして帰れるまでになったそうです。
看護師さんの溢れるホスピタリティから生まれた今回の「大人のおくるみ」。ごぼふくさんは感動して思わず「チップを受け取ってもらえますか!」と看護師さんに感謝の言葉を述べたと言います。
ちなみにこの言葉に、看護師さんはフフッと笑いながら、「受け取りたいけど受け取れないよー」と返してくれたそう。愛ある返しですね。
コメント欄もごぼふくさんと同じく、「すごく沁みて、人にやさしくしようと思いました」「人生捨てたもんじゃないです」と心温まっていました。
今回は優しく“された”側のお話でしたが、自分が優しく“する”側になり、優しさの輪を広げていくことも、素敵なことなのかもしれません。
取材・文/可児純奈