『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』(公開中)にキジブラザー/雉野つよし役で出演中の鈴木浩文さん。銀行に勤めていた鈴木さんが「楽しいことがやりたい」と飛び込んだ芸能の世界。俳優として、脚本家として目指すものとは──?

鈴木浩文さんが俳優・脚本家として目指すものとは

ユニットへの思いが役者業へのモチベーション

──「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」での経験は、今後、俳優、そして脚本家としての活動にどのような影響を与えそうですか?

 

鈴木さん:
演劇ユニット「CoZaTo×」と、TikTokのドラマ制作チーム「ごっこ倶楽部」という2つのユニットを組んでいます。どちらも5人組なのですが、「ドンブラザーズ」も5人組で僕にとっては5がラッキーナンバーのような気がしています。

 

俳優として、そしてこの世界で生きていく人間として一番にあるのは「自分の名前で仕事がとりたい」ということです。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で僕を知ってもらうきっかけはできたと思っています。

 

僕個人ではなく、ユニットの全員で売れたいという思いがあります。「CoZaTo×」は養成所時代に組んだユニットで、もう6年以上一緒にいます。苦しいときも楽しいときも一緒に過ごしてきたメンバーだからこそ、ユニットとしてみんなで一緒に売れたいです。

 

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に出ていた人のユニットと知ってもらえるだけでも、うれしいですね。まずは知ってもらうこと、観てもらうことが大切ですから。

 

TEAM NACSが大泉洋さんきっかけで、全員が売れっ子になっていったように、僕もユニットが知られる存在になりたいと思っています。それが役者をやっているモチベーションのひとつになっている気がします。

僕個人ではなく、ユニットの全員で売れたい

役者と脚本家の両立をがんばる理由

── 銀行から芸能の道に進む際に、役者と物書きのどちらか先に結果が出たほうへと決めていらっしゃいましたが、今は両立されているのですね。今後も両方続けていく予定ですか?

 

鈴木さん:
あのとき2択にしたのですが、今では両方続けられています。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の撮影がお休みの日には、脚本を書いて過ごしています。

 

時間が足りないと感じることも正直ありますが、今はどちらもがんばっていきたいと思っています。役者と脚本家という立場では、宮藤官九郎さんのようなスタイルが理想です。

 

目指すものがあるからこそ、忙しくても楽しくがんばれると実感している毎日です。