今年は6月から30度を越える猛暑が続き、これからやってくる本格的な夏も、例年よりも暑くなる予想が出ています。ニュースで熱中症予防が呼びかけられる中、危機管理能力が抜群な犬のもなかさんを描いた漫画が話題になりました。
もわっとした熱気を感じてすぐさま「回れ右」
注目を集めたのは、さかぐちまやさん(@SAKAGUCHIMAYA)の描くエッセイ漫画です。
部屋のドアをカシカシとたたき、散歩に行きたいそぶりを見せる犬のもなかさん。飼い主のさかぐちさんが「もうこんな時間かあ」と言いながら散歩へ行こうと部屋のドアを開けると、もわ…と熱い空気が部屋に立ち込めました。すると、もなかさんはためらうことなく、エアコンの効いた部屋にくるっと回れ右をします。
もなかさんの切り替えの早さと判断力には、飼い主のさかぐちさんも「見習いたい」と思ったそう。この投稿を見た方からも、「賢い!」「自分と飼い主の命を守る行動ですね!」という賞賛コメントと、5.9万のいいねが集まりました。
もなかさんの夏の朝は早い「4時に起きて散歩へ」
お散歩が大好きな犬でも、夏の暑さにはかないません。もなかさんは、夏になると朝5時前に散歩に行くのだとか。
「出発前にはアスファルトを触って熱くないかの確認をしたり、犬用のクールベストを着せたりすることもあります。散歩時間も様子を見ながら調整しています。
帰宅後も、エアコンを効かせるだけでは十分じゃなければ、犬用のアイスノンを出してあげることもあります」
太陽に熱されたアスファルトは鉄板のようになり、犬にとっては危険です。さかぐちさんは、もなかさんが火傷をしないように、十分に対策をとっているのだそうです。
溶けた氷を探す仕草に思わず笑みがこぼれた
他にも、愛くるしいもなかさんの日々を描いた漫画をTwitterに投稿しているさかぐちさん。もなかさんとの夏の思い出を尋ねたところ、こんな愛らしいエピソードを教えてくれました。
「もなかが小さいころ、冷たくて気持ちいいかなと思い氷を1個あげたことがあるのですが、『溶けてなくなる』ということが分からなかったらしく『どっかいった!』という様子で氷が溶けたあたりを必死に掘っていました。『掘っても出てこないよ』と声をかけながら犬の予想外の反応に笑ってしまいました」
のびのびと毎日を過ごすもなかさんの様子から、さかぐちさんの愛情の深さが伝わってきますね。
取材・文/吉井菜子