口元の情報は想像以上に多い

とはいえ、マスクにはデメリットがいくつかあります。まず、「相手に感情が伝わりづらい」ということ。口元の情報というのは案外大事なんです。口角の上がり下がり、笑い方から伝わる情報は多いです。

 

そして、マスク生活は「表情が乏しくなりがち」です。ボソボソしゃべるクセがついてしまっていることも。そうなると表情筋が衰えてしまいます。結果的にほうれい線が目立つようになる可能性も考えられます。相談者さんもほうれい線でお悩みのようですね。鏡の前でときどき表情筋を意識して、にこっと笑ってみてはいかがでしょうか。

 

さらに、マスク生活が続くと、「呼吸が浅くなる」とも言われています。呼吸が深いとリラックスしている状態になりますが、反対に呼吸が浅くなることで、不安や緊張を抱きやすくなったり、マイナス思考に陥ったりする可能性もあります。

なぜ恥ずかしい?「本当の理由」を冷静に考える

マスクは便利なのですが、前述のようにデメリットも言われているので悩ましいところですね。


そんなときは、冷静に「なぜ恥ずかしいと感じるか」について考えることもおすすめです。

 

「マスクを取って幻滅されたらいやだから」
「マスクを取ったらコロナ太りがばれちゃうから」
「マスクを取ったらほうれい線が目立っちゃうから」

 

これらの心配事、もしかするとどれも考えすぎかもしれません。自分のことは、自分がいちばん意識しているもの。顔も行動も服装も、周りの人はそれほど見ていないものなんです。

 

改めて考えると、自分自身もあまり周りの人を見ていないものです。

 

今日出会った人は、どんなマスクを着けていましたか?今日、同僚はどんな服装をしていましたか?電車で向かいに座った人は、どんな髪型でしたか?

 

こうした質問の答えを詳細に語れる人は、ごくわずかだと思います。一歩下がって考えると、マスクが外せない「本当の理由」について、冷静に向き合えるかもしれません。