清原博弁護士
最近はボディビルディングにも挑戦している清原博弁護士

色黒の顔から繰り出される独特の語り口で、社会問題や事件について解説する国際弁護士の清原博さん(51)。米国留学、カンボジアでの活動を経て、最近は婚活やボディビルディングに励む姿も話題ですが、これらにとどまらないさらなる“飛躍”を目指しているそうです(全3回中3回)。

理系科目もあり決して簡単ではかなった

── 2016年に気象予報士試験に合格して、防災士の資格もあるそうですが、取得した理由を教えてください。

 

清原先生:出張で飛行機に乗ることが多かったので、飛行を左右する天候には興味がありました。飛行機での移動中は何もしないことが多かったので、その時間を勉強にひたすらあてたところ、合格することができました。

 

司法試験と違い、理系的な科目もあるので、決して簡単ではなかったですね。

 

防災士は東日本大震災がきっかけですね。このときはたまたま日本に戻っていた時期で、防災の意識は必要だと思い取得しました。

 

清原博弁護士

「65歳程度の体力」と言われてショック!

── 清原先生といえば、肉体美でも有名ですが、いつ頃から鍛えているのですか?

 

清原先生:元々は筋トレ程度のものでしたが、裁判官と検察官を辞め、アメリカ留学する直前の20年以上前からです。当時、時間があったのでジムの無料体験に行きました。

 

そこで体力測定をしたところ、65歳程度の体力だと言われショックを受け、アメリカに行ったときから筋トレを始めました。当時、住んでいたアパートに小さいジムがあったので、健康づくりのために始め、習慣としてやっている程度でした。

 

ただ、3、4年前からこのまま筋トレを続けていても何か成果はあるのか?どうせやるならトコトンやったほうがいいのではないか、と。47、8歳からどこまで成長できるかと考え、本格的にボディビルディングを始めました。

 

運動音痴という私の唯一のコンプレックスを、筋肉という鎧で覆い、スポーツができるように見られたいですね(笑)。筋肉は最高のファッションです!

 

法律の整備や普及に尽力したカンボジア時代の清原博弁護士
法律の整備や普及に尽力したカンボジア時代の清原博弁護士

「国際結婚の縁談もありましたが…」

── テレビ番組で婚活の様子が報じられたりもしましたが、現在までどうして独身だったのですか?

 

清原先生:留学する前に交際していた方はいて、彼女は結婚を望んでいたと思いますが、私はアメリカで勉強することを選びました。

 

留学中はそれどころではありませんでしたし、カンボジアにいるときはカンボジア女性との縁談もありましたが、国際結婚の難しさを弁護士として知っていたので、その気にはなれませんでした。

 

ただ、日本でまた生活するなかで家庭を持ってもいいのではと思いつつも、この年ではもう無理だなとあきらめていました。

 

そんなときに、番組で婚活アドバイザーと知り合う機会があり、私の年では遅いが不可能ではないことを聞き、その人の紹介で婚活を始めることになりました。現在の私の年齢(51歳)で、こちらから条件を言うつもりはありません。こんな私を受け入れてくれる方なら、是非という気持ちで頑張っています(笑)。

 

清原博弁護士

今後は料理研究家に(!?)

── これからの夢や目標があれば教えてください。

 

清原先生:自分の殻を、弁護士としての殻を打ち破っていきたいですね。

 

振り返れば、私は1か所にとどまることはできない人間なのだと思います。そこが安住の地になってしまうと、他のところに移ってしまいたくなるのです。

 

なので実は今後、料理研究家に興味があります。コロナでおうちごはんをする機会が増え、料理の奥深さや楽しさに目覚めました。数々の優れた研究家や料理人がいる世界に、私がすぐに入っていくことは難しいと思います。

 

ただ、例えばカリフラワーライスなどのボディビルダー用のおいしいレシピは、調べた限り少ないように思います。

 

現在の私のライフスタイルに合った、低糖質で短時間でおいしくできる料理を今後は考案できたらと考えています。

 

PROFILE 清原 博さん

1970年富山県生まれ。国際弁護士。カンボジア政府法律顧問。むさし国際法律事務所所長。東京外国語大学卒。裁判官、検察官をへて米国留学。ゴールデンゲート大学ロースクール(法学博士課程)前期課程修了。ニューヨーク州、カリフォルニア州弁護士登録。カンボジアで法整備に尽力。

取材・文・写真/CHANTO WEB NEWS 写真提供/清原博