ズバズバ発言の自分なりの線引き

── ちなみに、旦那さんから「ズバズバ発言」を注意されたとき、貫地谷さんはどのような反応をするのですか?

 

貫地谷さん:

「なるほどね」と思います。たとえその会話の相手が後から「あのとき、言ってくれてありがとう」と言ってきてくれたとしても、「何でもストレートに言えばいいってもんじゃない」とよく言われます。

 

私も、誰にでも何でもズバズバ言っているわけじゃなく、気を許している相手だからこそ、本音で話したいみたいなところがあるので。でも、指摘されて「そうか」と思うようにはなりました。

 

私は、両親と祖母と一緒に暮らしていたのですが、母方の祖母だったので父にとっては義理のお母さん。だけど、父は家に帰ってきて祖母の姿が見えないと「おー、婆さん死んだか〜?」みたいに言うんですよ。そうすると奥の部屋から「まだ生きてるよ〜」と祖母が答える。そしてみんなで笑う、みたいな。そんな会話が聞こえる家で育ったので、なんかズケズケ言っちゃう部分はあるのかもしれません。

 

── 笑い声に溢れた楽しそうなご家族ですね。貫地谷さんは、相手が思っていることは伝えてほしいタイプですか?

 

貫地谷さん:

私のなかで決めていることがあって、自分の大切な人、それこそ夫もそうですし、自分の家族、大切な友達から言われたことはちゃんと聞いて真剣に受け止めると決めています。

 

なので、見ず知らずの人や自分にとって特別ではない人、例えばSNSとかもそうですけれど、そういうところでの言葉は全然気にならないタイプです。もちろん、褒め言葉には「ありがとうございます!」と感謝しますけれど(笑)。

 

<作品情報>
「5つの歌詩(うた)」
スターチャンネルEXにて独占配信中
8/13(土) BS10 スターチャンネルにてTV初放送
©︎2022 東北新社
制作:東北新社/MMJ

取材・文/タナカシノブ