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週休3日制を導入する動きが大手企業を中心に広がっています。そこで重要視されているのが、週休3日でも労働時間を増やさず利益につながる働き方を継続すること。どうすれば実現できるのか、2017年の創業時から企業の働き方改革コンサルティングなどで成長を続ける株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんに詳しくお聞きしました。

株式会社クロスリバー代表取締役 越川慎司さん
株式会社クロスリバー代表取締役 越川慎司さん

アイデア出し以外の会議を禁止に

── クロスリバーでは、2017年の創業以来、週休3日制でも売り上げ利益を伸ばし続けています。実践方法のひとつとして、例えば、社内会議でユニークな方法を取り入れているそうですね。

 

越川さん:
はい。2017年からアイデア出しのブレインストーミング以外の社内会議は禁止にしています。

 

また、ある時期に、クロスリバーとクライアント企業815社すべての社内会議の実態を調査したんです。約17万3千人の働き方を見てみたら、1週間の労働時間のうち43%を社内会議に費やしていたことがわかりました。「社外」ではなく「社内」です。

「社員はどのように時間を奪われるのか」を表すグラフ
2022年3月実施/アンケート対象 815社(のべ17.3万人) 資料提供/株式会社クロスリバー

社内会議で行われるのは、情報共有と意思決定とアイデア出しの3種類なのですが、7割近くが情報共有でした。そのなかには、残念ながら会議で取り上げるアジェンダが決まっていないほか、内職をしているという人も41%いました。社内会議があまり効果的に行われていないことがわかったんです。

 

この反省をふまえて、各クライアントで会議ダイエットとして、「情報共有だけであればITツールを使ってコンパクトに伝えてください」と話しています。人が集まる必要はないので、情報共有のための会議は禁止に。意思決定の会議も、決定権のある人が決めればいいことなので、そのためだけに人が集まる必要もありません。

 

── アイデア出しのブレインストーミングだけを継続するのはなぜですか?完全リモートワークのなかでも、ブレストだけは対面にこだわっているそうですね。

 

越川さん:
会社の利益や成長につながる大切な時間だからです。以前は、GoogleMeetやZOOMなどオンライン中心にブレインストーミングをしていたのですが、なかなか意見交換がうまくできなくて試行錯誤していました。

 

なぜかというと感情の共有ができないからです。特に日本人は空気を読みますから。その動きをオンライン会議で理解するのは難しいんです。

 

だったら半年に1回でもみんなで集まろうということになりました。集まる回数が少なくても、アイデア出しと感情を共有し、腹を割って話せる心理的な安全を集まったときにこそ感じ合おうと。みんなでハンバーガーを食べながら話したりするのですが、そうするとテレワークのときも腹を割って話せるんです。

 

さらに、対面でうまく心理的な安全性を確保できればそのほかでもほぼうまく進められることもわかっているので、対面の時間は非常に重視しています。