息子は「だえん」を理解できた?その結果は…
さて、3歳の息子さんは楕円を理解できたのでしょうか?
実は「えんをびよーんってのばしたやつ」という説明に対しては、「ふーん」と極めて薄い反応だったという息子さん。
後日、今度は反対に、ちるちる(教員)さんが、息子さんに「楕円ってなに?」と聞いたところ「わかんない」との答えが返ってきたそうです。
「(算数学習アプリの)「楕円を全部選んでね」という問題ではしっかり全部選べていました。言語化できないもののなんとなく理解しているようです」
ちなみに、「(楕円は)えんをびよーんってのばしたやつ」という説明は、厳密に言えば正しくはないそう。つまり、ちるちる(教員)さんの説明は、息子さんのことを普段からよく見ているからこそできた、「正しくはない」けれど、「求められている説明」だったのです。
子どもの質問に対して、「正しい」説明をしてあげたい!と思うのも親心です。しかし、ときには、子どもが何を知りたがっているのか、どんな説明を欲しているのかを見極めることも大切ですね。
取材・文/吉井菜子