子どもの質問は成長を感じる瞬間ではありますが、ときに小さい我が子にどう説明したらいいか、しどろもどろになるときも。3歳の息子から図形の素朴な疑問を投げかけられた数学教員のちるちる(教員)さん(@chiruchiru_t)。悩んで出したお子さんへの回答がSNSで話題になっています。

3歳とは思えぬハイレベルな質問に母は…

話題になった投稿は、3歳の息子から「ママー、だえんってなに?」と質問されたときのエピソードです。

一見、何の変哲もない親子の会話。しかし、幼い我が子の知りたい内容を的確に察知し、相手の理解度に合わせた説明をするのは、簡単なことではありません。

 

高校で数学を教えるちるちる(教員)さんも、「2定点からの距離の和が一定な点の軌跡だよ、ちなみにその2定点のことを焦点っていうんだ」という楕円の定義を、初めは心の中で唱えています。

 

しかし、相手は3歳児。母親であるちるちる(教員)さんが導き出した教え方は「えんをびよーんってのばしたやつ」だったのです。

 

この投稿に、「わかりやすい!」「本当に賢い人は、そのレベルに合わせて解説できるお手本」といった称賛のコメントや、「わかる。私は詳しく説明し始めて夫に止められます」など、子どもからの質問に日々奮闘している人からの共感コメントが集まりました。

3歳で「円」を理解している…!?

そもそも、3歳の息子さんは楕円という言葉をどこで知ったのでしょうか?

 

会話をよく見てみると、ちるちる(教員)さんが「えん」という言葉を使って説明をしています。どうやら、3歳の息子さんは「円」を理解している様子。これは、数学教師であるちるちる(教員)さんの英才教育の賜物でしょうか?

 

ちるちる(教員)さんに話を伺ったところ、息子さんの算数との出会いは算数学習アプリだと話してくれました。

 

「Twitterで2歳児に算数学習アプリをやらせている方を見た際に、高校生に数学を教える者として、単純に2〜3歳児がどれだけ算数ができるのかと興味が湧いたのが、息子に算数学習アプリを与えたきっかけです。1から20まで数えるということは割と早くできていたので、算数的な考え方が苦手ではないのだと判断し、試してみました」

 

ちるちる(教員)さんの興味から開いた、息子さんの算数の扉。算数は息子さんにとって遊びの一環なのだそう。