「転職に迷っていたら一歩踏み出してみては」
── 転職に迷っている方にメッセージがありましたらお願いします。
多田さん:
やっぱり、迷っているなら、一歩踏み出してみるのも一つの手かと思います。
迷う時間も大事だけれど、あまり長く迷っても時間の無駄なので、一歩踏み出して環境を変えてみるのもいいと思います。そこで自分が一生懸命頑張っていると無駄になることはなくて、さまざまなところの自分の経験が活きるときがくると思うんですよね。
みなさんそれぞれの場所でやってきたこと、経験があるわけで、それを活かせるところが絶対あると思うので、まずは一歩踏み出してみること、それから、変化を楽しむちょっとした気持ちの余裕が持てるといいかもしれないですね。
── どうやって決断するのがいいでしょうね。
多田さん:
そうですね。難しいですよね。転職は一大事ですしね。
決心するのも難しいと思うけれど、やっぱり、迷っている時間、ダラダラ迷ってしまうことに時間を使うのであれば、その時間、資格を取るとか、知見を深めるとかそういう時間に使えるといいと思います。
自分はこれが得意になりたいとか何かあれば、それも並行してやっておくと、それが後々活きてくる気がします。
自分の市場価値を少しでも上げるというか、経験値を上げておくことは無駄になることはないと思うので。
転職したら低姿勢で
── 転職してから上手くいかせるコツはありますか。
多田さん:
私は何もわからないところから入ったので、新人としてすべて教えていただくという気持ちで入れたのですが、よく聞くのが、中途だと、これまでの当たり前を持って違う環境に入ったときに素直にその環境を受け入れられないこととか、前はこうだったのに、ここではどうしてこうなんだと不満を持つと聞きます。
自分の意見は主張しながらも、低姿勢で人と丁寧に接することが大事かなと思います。自分の力を過信しすぎず、でも思うことは主張しながら、ですよね。
トゲトゲした人間関係で上手くいくわけはないので、低姿勢でのぞむと良いのかなと思います。あとは「郷に入っては郷に従え」である程度は受け入れることかなと。自分で選んだ道ですし。
── 最後にファンにひと言ありましたら。
多田さん:
当時は応援してくださってありがとうございました。応援してくださったみなさんがいるおかげで、今の自分があると思います。
転職しましたが、元気でなんとかやっております。いろいろと大変な世の中ですが、皆さんもぜひ、チャレンジしようと前向きな気持ちを持って日々過ごしていただけると嬉しいです。
取材・文/天野佳代子 写真提供/多田千佳子さん