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損をしないパートタイマーとしての働き方

仕事

2019.02.26

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みなさんは103万円の壁という言葉を聞いたことがないでしょうか?

現在は、「150万の壁」になっていますが、損をしないパートタイマーとしての働き方を考えてみましょう。

■なぜ損をするの?

パートをする際は扶養の範囲内で働こうとする方が多いでしょう。

かつては配偶者控除制度の扶養控除の範囲が103万円でした。

しかし、2017年に配偶者控除制度が改正されて2018年1月より施行されたことによって扶養控除の範囲は150万円から201万円までに拡大しました(夫の年収が1,120万円以下のケースにおいて適用)。上限が上がったとはいえ、パートタイム勤務で201万円稼ぐのは難しそうですよね。

法改正により働くママにどのような影響が出るのでしょうか?

配偶者控除制度では夫の年収とパート先の従業員の数で扶養控除の範囲が決まります。

配偶者控除制度で注目したいのはパート先の従業員数です。勤め先の従業員数によって働き損になってしまう例を2つ挙げます。

これから紹介するママの夫の年収はどちらも700万円としてください。

第1は、パート先での年収が106万円から125万円のママです。配偶者控除制度における扶養控除の範囲が150万円に拡大したばかりですから、扶養の範囲で働けているように見えますよね。

でも実はこの働き方だと働き損になってしまうのです。

第2に、130万円から153万円の収入があるママです。

配偶者控除制度の扶養控除の範囲の上限である150万円の壁を越えてしまえば働き損になりそうなのはわかりますよね。

しかし、なぜ130万円でも損をしてしまうのでしょうか?

答えはパート先の従業員数による影響です。

例に挙げた年収のママが働き損になる理由を詳しく解説します。

■働き損の事例

実はパート先の従業員数が多ければ多いほど、自分で社会保険に加入しなければならない年収のラインが下がってきます。

これによって働いているのに手取りが減ってしまうという事態に陥るのです。

パート先での年収が106万円から125万円のママの例で解説します。

従業員が501人以上の会社の場合、106万円以上の年収の従業員には社会保険に加入する義務が生じます。

地域や年齢などの条件にもよりますが年収が106万円を少しだけ超えてしまった場合は、毎月14,000円前後の手取り減少を見込んだほうがよいでしょう。

社会保険加入によって減ってしまった分を取り戻そうと思った場合、いくら稼げばよいのでしょうか?その最低ラインが125万円なのです。

つまり、従業員501人以上のパート先で年収106万円を超えてしまったら、125万円以上を稼がないと損をしてしまうのです。

自分のパート先はそれほど大企業ではないと思っていても、大手チェーンスーパーマーケットは従業員が多い傾向にあります。知らないうちに扶養から外れないように注意しましょう。

それでは従業員が500人以下のパート先なら、年収いくらまでなら夫の社会保険の扶養内でいられるのでしょうか?

従業員が500人以下の会社の場合、扶養範囲は130万円までとなっています。

先ほどを例に挙げたパート先で130万円から153万円の収入があるママの場合、扶養の範囲を超えてしまっていますね。

年収130万円以上のママがさらに収入を増やして社会保険料を取り戻そうと思ったら、あとどれくらい稼げばよいのでしょうか?その答えは153万円です。月収に換算すると127,500円以上になります。

パートタイム勤務でその程度の年収が楽に稼げるのならよいですが、家事や子育てによって限られた時間をパートタイム勤務に当てているママも多いはずです。

手取りを増やそうと頑張ってみたものの、ギリギリ153万円に届かず悔しい思いをしてしまうこともあるかもしれません。

■損をしない働き方は?

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このような事例を見ると損をしない働き方が気になってきませんか?せっかくパートをするのだから、可能であれば手取り分はしっかり確保したいですよね。

とはいえ、収入を増やすと扶養から外れてしまうのは目に見えています。そういうことであれば損をしない働き方は現状維持といえそうなのです。

なぜなら配偶者特別控除の限度額が増えてもその他の社会保険などの制度が変わっていないからです。社会保険料の負担によって、かえって手取りが減ってしまうケースが生じるのは配偶者特別控除上限拡大の意図とは異なるでしょう。

従業員501人以上のパート先で働く際、年収が106万円を超えないと社会保険料で手取りが減ってしまうのは前述の通りです。最低でも125万円以上の年収がなければ働いた時間通りの手取りがもらえません。

例えば時給1,300円・1日6.5時間勤務とした場合、夫の社会保険に加入したまま月に78時間働いた給与と自分で社会保険に入って月に91時間働いた給与とではどの程度差があると思いますか?

答えはほとんど同じなのです。そうすると月に10時間以上も追加で働かなければならないぶん、扶養から外れたほうが損と感じる方が多いのではないでしょうか。

このように現状ではよほど年収が高い人でなければパート勤務で扶養控除から外れるのはおすすめできません。扶養控除の上限が上がったからといって無理に働き方を変える必要はないかもしれません。

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