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キャリアはいつからだって重ねられる。プライベートや子育てにも好影響な働き方とは

仕事

2021.06.28

2021.07.02

働く女性

自分らしく働きながら、ワークライフバランスも大事にするにはどうしたらいいのか ──

 

前回(※)の座談会では、出産や転勤後に働き方が変わった読者3人に、今までの働き方や仕事への思い、仕事と育児の両立の秘訣について伺いました。

 

今回は「これからどんなふうに働きたいか」がテーマ。子育てと仕事を両立しながら、自分のキャリアと向き合い、コツコツ準備をしながら人生の選択肢を増やしていくポジティブな姿は、私たちの励みになるのではないでしょうか。

 

座談会に参加したのは以下の3人

  • 加藤美佳さん(37歳)/教育関係事務企画(業務委託)。大分県在住。6歳(長男)と3歳(次男)のママ。
  • 佐原由美子さん(35歳)/食品商社のマーケティング職(正社員)。東京都在住。6歳(長女)と4歳(次女)のママ。
  • 松田香織さん(仮名・34歳)/外貨両替会社の事務職(契約社員)。東京都在住。7歳の男の子のママ。

 

今できるスキルアップで将来の選択肢を増やしたい

── 産後、ワークバランスを保つためにキャリアダウンを経験し、子育てがひと段落したタイミングで働き方を変えて、キャリアアップを図りたいと考える人も多いようです。皆さん、これからのキャリアのために何か準備していることや取り組んでいることはありますか?

 

加藤さん:

いずれは、以前のように正社員として働きたいという気持ちがあります。やはり、パートや業務委託だと、たとえば“業務の仕組みを変え、より効率的に作業したい”と思っても、なかなか言いづらいという面も…。

 

ある程度、権限のある立場で働くことで実現できることが増えますし、仕事のやりがいや手ごたえも違ってくると感じています。まだ手探り状態なのですが、スキルアップのために中小企業診断士の資格の勉強を始めたところです。

 

そのほかには、インスタグラムでの副業に繋がればと、SNSの集客セミナーにも参加したり。企業からPR案件を貰えるようになれば、自宅にいながら副業ができるし、働き方の選択肢が広がるかなと。今は、自分にできること模索しながら準備している段階ですね。

「いずれまた裁量権を持って働ける正社員として頑張りたい」と話す加藤さん。

 

佐原さん:

新しい職場が外資で思った以上に英語を使うので、今は語学勉強の第一優先にやっている最中です。アメリカに1年いたものの、語学はあまり成長しなかったので1から学び直しています。

 

小さな会社で私を含めて4人しかいないので、マーケティングや広報など守備範囲が広く、覚えなくてはいけないことも膨大。

 

これまで働いてきた会社が大手だったので、仕事の進め方や価値観、スピード感の違いなど、戸惑う部分も多いのですが、その分、今の会社では裁量も自由度も大きいので、すごく刺激があってやりがいを感じています。

 

松田さん:

今年の4月から、ずっと夢だった日本語教師の資格を取るために、専門学校に通いだしました。

 

学生時代に留学生から日本語について聞かれてもしっかりと説明できなかったり、アメリカで働いているときも、日本文化についてまわりの外国人にうまく伝えられず、悔しい思いをしたことがあったので。教えるノウハウを学んで、いろいろと活用したいと思ったことがきっかけです。

 

夫が今、都内の大学で英会話の講師をしているのですが、いずれ本校のアメリカに転勤になる可能性もあるんです。そうなったときに、現地で何か自分にできる仕事をしたいなと思いもあります。

 

ただ、今は週2回、14時間でカリキュラムをこなさねばならず、これが1年間続くのでかなり大変です…。

 

── 学校に通いながらとなると、仕事との両立はどうされているのですか?

 

松田さん:

2回は昼間に授業があるので、そこは仕事ができなくなるのですが、上司には数年前から“昔からの夢でいずれ学校に通いたい”という意向を伝えて理解も得られていました。

 

今は学校のスケジュールに合わせて、仕事のシフトを組んでいただいています。「どう?授業は進んでる?」と声をかけてくれたりと応援してもらえているので、とても感謝しています。

働く母として自分の背中を見せることで子どもの自立を促したい

── 時間をかけ、話し合いながら会社の理解を得てきたことで、自分の望む形で両立できているのは素晴らしいですね!ちなみに、子育てとの両立という面はいかがですか?どうやってお子さんとの時間を工面しているのでしょう。

 

松田さん:

これまで息子が宿題をするときは、つきっきりで教えたりしていたのですが、専門学校に通っている今は、私も隣で教材を並べて一緒に勉強するというスタイルに変わりました。

 

最初はどうなるか不安でしたが、やり始めてみたら、その方が息子が勉強に集中してくれるようになったんです。わからないことがあってもすぐに私に頼るのではなく、“お母さんも勉強を頑張っているから、自分もできるところまでやってみよう”という意識に変わってきたみたい。

 

とはいえ、覚えなくてはいけないことが想像以上に多く、心が折れそうになることもありますが(笑)、“今は大変だけれど、ここを乗り切ることで将来の糧になる”と自分に言い聞かせて地道に頑張っているところです。

読者座談会顔写真2

松田さんは「子どもが見守ってくれているから仕事も専門学校の勉強も頑張れる」そう。

 

── お母さんが隣で勉強をする姿が刺激になり、子どもの自立や成長を促しているのですね。まさに“生きた教育”!

 

加藤さん:

その考え方にすごく共感します。私も、“かっこいいママ”の背中を見せたいという思いがありますね。いつも“あきらめずに努力することが大事だよ”と子どもに言っているのに、自分を振り返るとできていない(笑)。

 

幸いにも仕事は好きなので、頑張って働く姿や夢に向かって努力する姿勢を見せることで、子どもに良い刺激を与えられればという思いがありますね。

 

松田さん:

日本語教師の仕事には定年がないので、おばあちゃんになっても教えることができますしね。今は「zoom」などオンラインのコミュニケーションツールもありますし、好きなことで場所を問わず、ずっと働いていけるスキルを身に付けることは、これからの人生で大事なことなんじゃないかな。

 

佐原さん:

自由度高く、選択肢をもって働いていけるといいですよね。私も将来は副業的にヨガを教えるのもいいなと思い、ヨガ講師の資格を取りました。がむしゃらな働き方につかれたときに、ゆったり働けるような選択肢も持っておくことで、心の余裕にも繋がると思っています。

「無理しすぎて続かないと意味がない。頑張りすぎないことも大事だと思う」と佐原さん。

 

 

子育てと仕事を両立しながら、自分のキャリアとも向き合い、前向きに準備をして選択肢を自ら増やしている姿がとても印象的でした。ますます働き方が多様化する時代。誰もがもっと「理想のワークライフバランス」について積極的に考えていく必要があると言えそうです。

 

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取材・文/西尾英子

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