2019.06.03
私たち働くママが最も気がかりなのは、勤務中に起こる“子どものトラブル”。時にはやむなく休むことになって、会社に迷惑をかける場合もあるでしょう。そこで今回は、働くママが“気兼ねなく働ける仕事環境”について注目してみたいと思います。
もしもに備えて「短い通勤時間」「融通が利く」を優先!
働くママは仕事に対して、どのような条件を求めているのでしょうか? ネット上の声を見てみると、最も多かったのは“自宅から職場までの通勤距離”。なるべく近い職場が理想のようで、「子どもに何か会った時に対応しやすい」「朝の支度で慌てずに済むから」「子どもの送迎に間に合うので」といった声が上がっていました。
勤務条件内で働けたら問題ありませんが、急に休みが必要になる場合もあります。例えば子どもが体調を崩してしまうと、看病に手が離せません。もしもに備えたいママの多くは、「スケジューリングの融通が利く」という条件を優先しているケースも。「子どもの事情なら休ませてくれる会社がいいですね」「事前に予定を伝えておけば休ませてくれる。おかげで学校行事にもれなく参加できてます」「時短勤務という形で対応をしてくれました。休みをもらうと罪悪感があるから逆にありがたい」「急なトラブルでもすぐに上がらせてくれる職場が理想」などのコメントが寄せられています。
働くママに最適な勤務形態は?
休みや時間に関する意見が多い一方で、勤務形態について語るママも続々登場。さらに“パート・アルバイト派”と“正社員派”の2つに分かれて、それぞれのメリットが語られました。まず“パート・アルバイト派”からは、メリットとして「フルタイムで働かなくてもいいから時間に余裕ができる」「シフト制の仕事だとスケジュールを組み立てやすい」といった声が。しかし、「収入がどうしても下がってしまう」「給料が少なくなるので、家計のやりくりが大変」というデメリットがあるようです。
収入面のデメリットが目立ちましたが、反対に“正社員派”からは「給与が高い」というコメントが続出。例えば、「長い期間働くなら正社員の方が断然いい。パートと比べたら金額にかなりの差が生じるよ」「給与だけでなく待遇もいいから個人的には正社員がいいと思う」などの意見が寄せられています。また、「元気なうちはガツガツ稼いだ方が今後が楽になる」「負担は多少大きくなるけど、体力に自信があるなら正社員」という声もチラホラ。
正社員はパート・アルバイトと比べて、イレギュラーによる欠勤や早退に対応できない職場も少なくありません。正社員で働きたい場合は、事前に会社のルールを確認した方がいいかもしれませんね。
「家庭と仕事を両立するために必要なこと」は?
主婦向けの人材サービスを運営する株式会社ビースタイルは、以前「家庭との両立に必要なこと」をテーマにアンケート調査を実施しました。働くママに「仕事と家庭を両立させる上で必要だと思うことは?」と尋ねたところ、「時間や日数など条件に合う仕事(84.2%)」が第1位に。次いで「家族の理解や協力(62.3%)」、「上司や同僚など職場の理解(60.6%)」と続きます。
さらに回答者のフリーコメントを見ると、「子どもがいるとどうしても休まないといけないので、休みやすい環境と職場の理解は大事だと思います」「もっと正社員でも柔軟な雇用形態があれば家庭と両立できると思う」「病院などで働きたいが、どこも土日出勤が多いため中々見つからない」「上司・同僚のおかげで子育てを問題なく続けられてます」「子どもの用事が最優先になる。融通が利く仕事でないと働きにくい」などの声も寄せられていました。
今回の結果は、共働きが当たり前の時代にあっても、未だに子育てとの両立に課題が山積している現れともいえそう。早く社会の理解が深まり、子育てをしながらでも仕事に集中できる環境が整ってほしいものですね。
文/長谷部ひとみ