2019.11.21
仕事がある日に生理がくると大変ですよね。体調が悪くなったりトイレに行く頻度が増えたりと、なかなか業務がはかどらないことも…。ネット上では、「生理がきた時の働き方」が話題になっていました。
我慢しながら仕事をする!?
生理中の仕事というだけでも苦労は絶えませんが、生理痛がある人はより辛い思いをしています。生理痛に悩まされている女性からは、「痛くて仕事に集中できない」「生理痛に耐えながらの仕事はかなりしんどい…」などの声が。
中には「休みを取る」といった人も多く、「生理痛がひどい方なので、許可を取ってしっかり休みます」「会社に行けないくらい痛む時は仕事が手につかないから、休んで産婦人科に行く」という声が見られました。
一方“生理痛を我慢してでも出社する”女性たちも。声を見ていくと、「生理の度に休んでいたら会社に迷惑がかかるので、薬と気合いでのりきります」「生理痛による休みで他の社員たちから“甘えてる”と思われたくない」などの理由があげられています。
残念ながら会社のことや周囲の目を気になるために、仕事に励む人も少なくないようです。
早退や午後出勤も1つの手段!?
痛みを我慢する女性が見られましたが当然、無理は禁物です。
ネット上では、
「仕事に集中できないせいで作業効率がかなりダウン。普段よりミスも増えて上司にこっぴどく叱られた…」
「無理に出勤して意識が無くなるほど痛み、2度救急車で運ばれた経験がある」
というエピソードがあがっていました。
職場によって「生理休暇」を設けている会社はあるものの、まだまだ取得しやすいわけではないよう。
「生理休暇って恥ずかしくて申請しづらいよね」
「デリケートな話だから、男性の上司にはなかなか相談できません」
といった声が。
中には「仕事の関係上、有給と同じくらい生理休暇も取れない…」と嘆く人も見られます。
生理痛に苦しむ女性たちに向けて、
「無理してたくさんの人に迷惑をかけるくらいなら、休んだ方がいい場合もある。もし理由が言いづらい時は、“体調不良”と伝えてみたら?」
「本当に辛いなら早退させてもらったり、午後出勤にしてもらうようお願いするべき。我慢は体に毒だよ」
などのアドバイスが寄せられていました。
また生理中の仕事に関して、「何回もトイレに行くから周囲の目が気になる」というお悩みの声も。
トイレ問題については、
「女性なら誰にでも経験あるし、恥ずかしがる必要ないよ」
「男性は生理に対する理解度が低いかもしれないけど、文句を言う人はいないと思う」
といったフォローの声が相次いでいます。
「生理休暇」を取らない人は8割!?
では生理になった時、働く女性たちはどのような対応を取っているのでしょうか?
スターツ出版株式会社は、オムロンヘルスケア株式会社と共同で実施した「『生理のツラさ、職場でどうしてる?』アンケート」を発表。働く女性890名を対象に、“生理が一番辛い状態での仕事はどうするか”をたずねました。
最も多かったのは「我慢して通常通り働く」の62%。続いて、「あまり辛さを感じない(18%)」「仕事量を減らすなど調整する(11%)」といった回答があがっています。
生理が辛い人の中には、「事前に鎮痛剤を飲む」「カイロなどでお腹を温める」などの対応を取る人も。
また“生理休暇を取ったことがあるかどうか”を聞くと、80%の女性は「取ったことがない」という結果に。
「頻繁に取る」「時々取る」と答えた人はいずれも5%以下で、“職場環境として取りづらい”と感じる女性は8割にのぼっています。女性にとって嬉しい制度とはいえ、取得がしづらいのは問題かもしれません。
職場の男性にも生理への理解が深まり、誰もが無理のない、健康的な働ける世の中になるといいですね。
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文/河井奈津
参照/スターツ出版株式会社「『生理のツラさ、職場でどうしてる?』アンケート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000853.000000607.html