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株式や債券、投資信託ってどんなもの?

マネー

2019.05.01

2019.12.01

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前回の記事「初心者におすすめ!節税しながら賢く投資を」では、初心者におすすめの税制優遇制度についてお伝えしました。今回は、これらの制度の中で投資することができる株式、債券、投資信託についてお伝えします。引き続きファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにうかがいました。

株式とは?


株式とは、上場株式会社に出資する投資方法のことです。つまり、ある会社の株式を購入したらその会社の株主になるのです。そして、その会社の事業がうまくいけば、株式を保有している間、年に1〜2回程度、利益の一部を「配当金」として受け取ることができたり、株主優待としてその会社の商品や割引券、クオカードなどがもらえたりします。また、その株を売却する時に購入時点よりも値上がりしていれば、「売却益」を得られたりします。

当然その逆もあり、その会社の業績がよくなければ配当金や株主優待が出なかったり、売却する時に株価が下がっていれば損をすることもあります。万が一その会社が倒産すれば、投資した金額がゼロになることも。

通常、株式の売却益や配当金には20%程度の税金がかかります。しかし、NISA口座で取引した場合は、これらがすべて非課税になります。配当金や株主優待を得るためには、その会社が指定した日(権利確定日)までに株式を保有していることが条件になります。配当月などは会社によって異なるため、よく調べてから購入しましょう。

 

株式はいくらくらいで買えるの?

株式は1株数百円から数万円のところまで、会社によってさまざまです。

株式は1株だけ買う、ということが通常の取引ではできません。1回の取引で購入できる株は100株単位となっていて、1単元(たんげん)と呼ばれます。なので、1株400円の会社の株式を購入したい場合は、400円×100株=40,000円が必要ということになります。

 

株式の取引には手数料がかかる?

株式を売買する際には手数料がかかりますが、保有している間はかかりません。手数料は証券会社によって異なりますが、窓口や電話で取引するよりはネットで行うほうが安い傾向にあります。

また、手数料の設定は、1回あたりの取引金額に応じて決まるものと、1日の取引合計金額に応じて決まるものなどがあり、その手数料プランは証券会社によってさまざまです。ただし、NISA口座については手数料無料という金融機関もあります。

 

取引価格がわかりやすい株式

株式の取引は通常、平日の朝9時から11時30分までと、12時30分から15時までとなっています。その時間、株価は刻々と変わります。取引をする際にはリアルタイムで株価を見て売買することができます。なので、自分がこの金額なら売買したいと納得した価格で購入することができるのです。

ただ、初心者でなくても売買のタイミングを計るのは難しいもの。利益が出ている時は「もっと上がるかもしれない」と期待してなかなか売れなかったり、損失が出ている時は売却をすることで損失が確定してしまうため、やはり売るのが難しかったりします。

「たとえば購入した時よりも20%利益が出るようなら売る、10%損失が出る場合もそれ以上損失が大きくならないように売る、というマイルールを決めて運用するのも1つの方法です。損をしている間は売らずに何年でも待つという考え方もあります。いずれにしても、短期で結果を求めすぎず、気長に待てるくらいの気持ちでいた方がいいでしょう」

 

債券とは?


債券とは、国や会社などにお金を貸して、貸している間にその利息を受け取ることができるというものです。貸したお金は約束した期間がきたらすべて戻ってくることが前提です。しかし、万が一、貸した団体が破綻してしまうとお金は戻ってこない可能性があるため、基本的には元本保証される商品ではありません。

 

格付けを見て信用度を確認しましょう

破綻しそうな相手にはお金を貸したくないので、投資先は慎重に選びたいもの。

「そんな時は『格付け』を参考にしましょう」と風呂内さん。

債券は、信用度が高い順に、AAA→AA→A→BBB→BB→B→CCC→CC→Cまで9段階に格付けされています。格付けは格付け会社が行なっており、格付け会社によって異なる格付けを行うこともあります。

もちろん格付けが高いところは安心感も高いといえますが、その分利息は低くなります。逆に利息が高いところは格付けが低く、債券の回収に不安があるところが多くなります。

「初心者の方は、リスクの少ない個人向け国債から始めるのが王道といえます」

 

投資信託とは?


投資信託とは、株式や債券など複数の銘柄を詰め合わせたような商品です。つまり、1つの投資信託の中にいろんな会社の株式などがセットになっているというイメージです。

資産運用は、個人投資家から集めたお金をプロの「ファンドマネージャー」が行います。最近では、100円から始められる商品も出てきたので、手持ち資金が多くなくても投資信託を購入すれば、一気に複数の銘柄を購入したのと同じ状態をつくれます。複数の銘柄に分散投資するわけなので、1社の影響を受けにくく、リスク分散できるのです。

また、プロに任せることで、ある意味、ほったらかしておいても資産運用ができるというわけです。

「もちろんプロが運用するとはいえ、元本割れのリスクは伴いますが、初心者の方が始める投資としては、投資信託が王道といわれています」

 

投資信託の購入方法には「積み立て」と「スポット」がある

投資信託には、毎月3,000円など一定のルールを決めて継続購入する「積立」と、買いたい時にその都度購入する「スポット」という2種類の購入方法があります。

スポットで購入する場合は、買い時だと思う時期に購入を繰り返す必要があります。

「自分で買い時を判断して購入したいという人にはいいかもしれませんが、初心者の方や、手間をかけたくない人には積立がおすすめです」

積立は、大失敗しにくいというメリットもあります。たとえば、毎月3,000円で投資信託を購入していく場合、その価格が1,000円の場合は3口購入でき、1,500円に値上がりした時は2口しか購入できません。2ヶ月分で見ると6,000円で5口購入できたことになり、1口あたり1,200円となります。つまり、積立の場合は、取得価格を平準化できるのです。

「積立は、大失敗しにくい分、心穏やかに値動きを見守ることができるため、初心者の方におすすめなのです」

 

次回「つみたてNISAとは?どうして初心者におすすめなの?」では、投資信託が中心の「つみたてNISA」について詳しくお伝えします。

 

PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)


1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『超ど素人がはじめる資産運用(翔泳社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。

文/田川志乃 イラスト/加藤淳一

 

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