2018.07.05
2021.03.22
簡単でおいしいと人気の「鶏ハム」。一般的には、鍋に味つけした鶏ハムをそのまま入れてゆでる「直(じか)ゆで式」と袋に入れてから鍋に入れてゆでる「袋ゆで式」の2パターンのレシピが主流です。
でも、実際においしのはどっちなの⁈ というわけで、筆者が同じ条件で2通りのゆで方を試してみました!
「基本の鶏ハム」
<材料と作り方>
❶鶏ムネ肉300gは、厚い部分を包丁で開き、塩小さじ2と砂糖小さじ1を全体にまぶして太さが均一になるように丸めてそれぞれの下ごしらえをし、冷蔵庫でひと晩おく。
<「直ゆで式」の下ごしらえ>タコ糸でほどけないように巻いてラップで包む。
<「袋ゆで式」の下ごしらえ>巻いたらラップに包んでジッパー式保存袋に入れる。
❷①とかぶるくらいの水を鍋に入れ、ごく弱火で沸騰するまで30分ほどゆでて火を止める。
<「直ゆで式」のゆで方>ラップから取り出してその鍋へ。
<「袋ゆで式」のゆで方>ジッパー式保存袋のまま鍋へ(浮いてくるようなら落としぶたをする)。
❸鍋の湯が冷めるまで、そのまま冷ませば完成!食べやすい大きさにカットする。
<「直ゆで式」の鶏ハムの完成!>とってもジューシーで、口の中でほろりと崩れる感じ
<「袋ゆで式」の鶏ハムの完成!>しっとりした食感、「ハム」のイメージは断然こっち
………………………………………………………………………………………………………………
筆者の推しは「袋ゆで式」。「鶏ハム」という名前にふさわしいのはこちらだという気がしました。
また、塩加減は両方とも同じにしていたところ、「直ゆで式」はゆでている間に塩分が湯に抜けてくれてちょうどよかったのですが、「袋ゆで式」はかなりしょっぱい!
そこで塩を半分に減らして再び「袋ゆで式」に挑戦、味見をしてみたところよいお味になりましたよ~♪ というわけで、「袋ゆで式」の場合は「塩小さじ1」が適量です。
せっかく大量にできた「鶏ハム」を美味しくいただくため〝おまけレシピ〟をご紹介。いまが旬の大葉で、この「鶏ハム」にピッタリのジェノベーゼ風ソースを作ります。
バジルの代わりに大袋の大葉、松の実の代わりに手軽なナッツ類で代用。ミックスナッツでOKです(アーモンドは皮が渋いので除きました)。
………………………………………………………………………………………………………………
「大葉のジェノベーゼ風ソース」
<材料と作り方/作りやすい分量>
大葉40gの茎を切り落とし粗く刻む。好みのナッツ30gも同様に粗く刻み、にんにく1片は縦半分に切って芯を除き、フードプロセッサーに入れる。オリーブオイル200g、塩小さじ1/2、こしょう少々、あれば粉チーズ大さじ1を加えて攪拌する。
ペースト状になったら「大葉のジェノベーゼ風ソース」の完成です!
………………………………………………………………………………………………………………
これを「鶏ハム」にかければ…おしゃれな絶品おつまみのできあがり! ビールやワインによく合います。
余ったソースと鶏ハムを合わせてジッパー式保存袋に入れておけば、作り置きおかずに。そのまま食べてもよし、パスタにあえたりサンドイッチにはさんだり、ゆでたブロッコリーなど温野菜とあえても美味♪ 冷蔵庫で3日ほど保存可能です。
鶏ムネ肉には“アルギニン”という、痩せ効果をもたらすアミノ酸が豊富なのだそう。また、大葉には紫外線から体を守る効果があるβ–カロテンがたっぷり。ヘルシーな鶏ハムと旬の食材で、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
ライター:川越晃子
たべものライター&編集。出版社勤務後、フリーランスへ。食を中心とした企画・構成をはじめ、レシピ作成やスタイリングを含めたトータルコーディネートなどを手掛けている。“食べるものによって、人の心もカラダも育まれる”という考えをモットーに、食べ物の裏側にある環境や農業、栄養学にも関心が高い。著書に、日本の食文化をまとめた『おにぎり』グラフィック社刊などがある。現在、フードスタイリスト、料理カメラマンとの女性3人のフードユニット「Soup Caravan」を結成中。http://www.soup-c.com/