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「メニューがマンネリ」の主婦へ、三ツ星シェフが授けた“考え方”が目からウロコ!

家事

2018.05.28

日々のご飯は「待ったなし」、だから大変

家事のなかで何が大変って、食事まわりのことですよね。掃除はさぼっても大丈夫だし、洗濯もなんとか空き時間を見つけてやれる。

でも、ご飯だけは、「明日まとめて」とはいきません。やってることを中断しても、倒れるほど疲れてても、後回しにはできない…そんな家事、ほかにはありません。

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特に夕飯づくりはしんどい!

子どもと公園遊びでくたくたでも、仕事帰りに保育園の荷物で肩がちぎれそうでも、座る間もなくキッチンへ。かなり厳しい残業みたいないもんです。

疲れてたらメニューなんか思つかないし、カゴを持ってスーパーをさまよっても、買うものも決まらずにウロウロ…誰も思い当たるんじゃないでしょうか。

「夕飯作りをなんとかラクにしたい!」と常日頃考え、私自身もずいぶん工夫し、仕事(本の編集)でもよく取り上げてきました。

でも、私自身をいちばん救ってくれたのは、素晴らしいアイデアでも、時短テクニックでも、斬新なレシピでもなく、ミシュラン三ツ星のある料理人に聞いた考え方でした。

「家庭料理は10品でいい!」、その理由

それは家庭料理について取材でのこと。

「どうしたらラクにおいしく作れるか、マンネリを打破できるか」と、どうにかコツを聞き出そうとする私に、
「だいたいさ、家庭料理なんか抜群においしくなくてもいいし、メニューは10品もあれば十分なんだよ」と言い放ったのです。

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え~~~!? 10品じゃ無理だよぉ~~( ノД`)

でも、彼に言わせると「家庭料理は同じようなものが繰り返し出てきていい。昔からそんなものだ」だと言うのです。

「いつもいつも新しいメニューを考えたり、とびきりおいしく作るのは、お金をもらってお客さんを呼び、楽しませるプロの料理人のすること。その感覚を家庭に持ち込む必要はないんだよ」


「家庭料理なら、そうだな~、10品。家族が喜んで食べてくれる料理が10品あれば、なんの問題もない。それを堂々と繰り返し作ればいい。あとは旬の材料を使っていれば、自然と変化はつくし、安くておいしいごはんが作れる」

「方法」を聞きたいのに、考え方そのものの話をされて最初は肩透かしにあった気分。でも、いつも何を作ろうかとメニューに頭を悩ませていた私に、この発想転換は斬新でした。

彼の話を聞いているうちに、「そうか、なるほど…10品でいいならできるかも」という気持ちになってきました。さすが三ツ星、いいこと言うじゃん!

自分の作る料理はいつも同じようなもので、変化もなけりゃ、洒落っけもないと思ってきたけど、そもそもそんなものなのか! 逆にこのセンで堂々と進めばいいのか!!

家族は「好きなもの」なら満足してくれる

思い出してみれば、料理上手だった母でさえ、たいしてバリエーションはなかったけれど、そんなものだと思って育ちました。それに、好きなものを作ったときは、家族からブーイングも出ません。

よくよく考えてみると、マンネリに引け目を感じていたり、あれこれ作らないと思っているのはじつは私だけ…?

長男なんて、好きなものなら毎日同じだって文句は言わなさそう。それより、おなかがすいているのに待たされるとか、量が足りないほうが問題だもんな…。

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それ以来私は、「家族の好きな、なんの変哲もない料理」をラインナップしてメインメニューに据え、それを堂々と繰り回すことに方針をチェンジ。

「家族が好きなもの」というシェフの出した条件を守って、刺身のっけただけの海鮮丼とか、おいしい鮭の塩焼きだって入れちゃってます()10品決めておけばあとは選ぶなので、迷うこともなくなりました。

今はレパートリーは10品以上はありますが、それでもよく作る料理はたぶん15品以下。数年前から増えてもいなし、これ以上増やす必要も感じていません。

副菜は、そのまま食べられる生野菜や豆腐、かまぼこなどで1品、そして旬の野菜(おいしいし安い!)で1品、このパターンで夕食作りは劇的にラクになりました。

「家庭の味」と「外の味」を分ける

デパ地下も料理本も居酒屋もファミレスも、まわりはいつだって新レシピのオンパレード。そんななかに身をおいていると、いつものしょうが焼きを作り続けている自分が、おいてけぼりのような、ダメ主婦のような気持ちになってきます。

でも、あれは新しいお客さんを呼ぶ戦略で、“いつも同じ客”がいる家庭でやらなくたっていい。

「なんかおしゃれで気のきいたものを食べたい」という気持ちもあります。でも、それは心と時間に余裕のあるときに作るか、「女友達との外食」で満たすと決め、家庭には持ち込まない()

だいたい、おしゃれに「カルパッチョ」なんて作っても、「白いご飯には合わない」などと言われかねませんから。

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目指すは、そう、「定食屋のおばちゃん」。いつも同じメニューだけど、いつ食べてもほっとする。そう思ってくれれば御の字です。

「あれこれ新レシピに挑戦しているのに定着しない」「いざとなったら何を作っていいかわからない」とメニュー迷子を繰り返しているなら、まずは“わが家の王道の10品”のラインナップを決めるところから始めてみませんか? ご飯作りが(気持ちだけでも)、ぐっと楽になるはずですよ!

のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。

 

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