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第13回|12年間、家族の歴史を撮り続けた結果生まれたこの奇跡は必見!

ライフスタイル

2019.01.23

2019.12.01

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年の始めに映画を観るならば…!

遅ればせながら、あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。皆さん、2018年はどんな1年でしたか? きっと1年、あっという間でしたよね。


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正月に向けて、ピシッと髪を切った息子・晴太朗。だいぶ、男らしくなってきた。

 

僕の息子も4歳になり、もうちゃんと会話ができるし、反論されるしで…よく喧嘩になります。この4年間は本当に早かった…このスピード感に、さらに勢いがついていくんじゃないか?と恐ろしくなることがあります。

時間が過ぎるのはあっという間!

だから、これからまたはじまる1年を大切に過ごすために、映画で人生の予習を一緒にしましょうよ! 年始のバタバタが落ち着いたところで、子育て中のママさんに、ぜひ、見て頂きたい映画がございます。

 

akapen201901-2▲昨年、3歳の誕生日を祝う息子・晴太朗。この頃が、たったこの前のよう…

 

<一つ前の作品に戻る>  映画コメンテーターが厳選!年末年始にママに捧ぐ映画BEST3

 

赤ペン瀧川のママに捧ぐ映画
第13回 リチャード・リンクレイター監督作品
6才のボクが、大人になるまで。

2014年に公開されたリチャード・リンクレイター監督作品です。上映時間はなんと2時間40分という長い作品なので、尻込みしちゃう方も多いでしょう。分かります。僕も映画館で見る時、途中でトイレに行きたくなったらどうしよう…とドキドキしてましたが、気がついたらラストシーンに号泣してました。

そう、あっという間です。

まず、このリチャード・リンクレイターという男。抜群のコメディ映画「スクール・オブ・ロック」や大人の恋を描いた「恋人までの距離」などを撮った監督で、非常に幅広い作風で知られる男。しかし、今回の映画は”ある4人家族の風景”を淡々と描いた作品です。

若くして結婚、出産を終えて、さらにその夫と離婚した母親は、娘と息子との3人暮らし。母親は将来を考え、自分がもう一度大学で学びたいと決心し、子どもたちを引き連れて引っ越します。すると、離婚していた父親がひょっこり戻ってきました。そこから始まり、人生の荒波の数々を乗り越えていく家族のお話です。

 

幼い頃の主人公と姉、母一応、主人公は長男ということになってます。6才の男の子が18才の青年になるまで。
しかし、家族全員が主人公と言えるし、このコラムにおいては母親役にぜひ注目して欲しい!という想いで紹介させていただきます!
(C) 2014 Boyhood Inc./IFC Productions, L.L.C. All Rights Reserved.

実際に12年かけて撮影し続けて完成した奇跡の映画

この映画の最大の特徴はこれでしょう…!12年間の物語を撮るために、実際に12年間かけて撮影したということ。ドキュメンタリーじゃないのに…もうめちゃくちゃです。父親、母親、娘、息子を演じた4人の俳優は本当に12年間の間、同じ役を演じ続けてこの映画を完成させました。

これ、どうやって撮影したのか気になりますよね。

どうやら、毎年みんなで集まってリハーサルや近況報告、そして、それを台本に反映させたんです。その後、数日間だけ撮影する。それを12年間繰り返すという、超アナログなやり方で撮影したそうです。

 

イーサン・ホーク演じる父親と子どもたち▲普通だったら同時期にとって、メイクで年齢をなんとかしたり、少年期と青年期で別の俳優を使って撮ったりしますがそれを一切しませんでした。
その結果、当然のことながらみんなちゃんと大人になるし、ちゃんと老けます。
(C) 2014 Boyhood Inc./IFC Productions, L.L.C. All Rights Reserved.

 

父親役のイーサン・ホーク、物語の序盤はチャラいお父さんだったのに、どんどんしっかりしていくし、母親役のパトリシア・アークエットはこの12年間で色々とあり過ぎて…表情にその歴史が刻まれていきます。

娘は少女だったのに、ラストにはすっかりお姉さんです。ちなみに娘役は、監督の実の娘。そして、主人公の男の子の成長のスピードったら半端ありません。どの家庭にもあるだろう様々な喜びと悲しみの出来事が描かれてます。人生という道は、こんなにもデコボコとした荒くれロードなのか。

 

イーサン・ホーク演じる父親と息子▲こんなに小さく可愛かった子が、映画のラストでは超大人になってトラックを運転したりしています…。
(C) 2014 Boyhood Inc./IFC Productions, L.L.C. All Rights Reserved.

 

ひたすら頑張ってきた母親の奮闘とラスト

さぁ、語らせて貰いましょう。この映画をママさんに観て欲しい理由を!

この物語に登場する母親は結婚と離婚を繰り返し、その合間にもちょいちょい恋人ができたりします。いわゆるダメ男に惚れちゃう系です。

しかし、2人の子供に対する愛情はしっかりあります。子どもをきちんと愛しながらも「1人の女性」として自立すべく仕事も恋も頑張ります。この母親の行動すべてに共感できるかどうかは分かりませんが、彼女の頑張りは痛いほどに伝わってきます。観客は母親としての成長12年間分を見守るわけですから。

若い頃に失敗したこと、しっかりしないと!と肩肘張って頑張ったこと、取り返しのつかないミスをしてしまい悔やんだこと…色んなことがこの映画の中で描かれます。母親として、ひとりの女性としてもがきながら奮闘する姿に胸が熱くなります。

ちなみに、この母親役を演じたパトリシア・アークエットさんも2回の離婚を経験。なんなら、撮影期間中に結婚し、映画が撮り終わる前に離婚していて、確実にそのエピソードが映画に反映されてるじゃないか!という展開になっており、そこらへんの妙にリアルな鬼気迫る感じも見逃さないで頂きたい。最初の旦那はおもしろ名優のニコラス・ケイジさんです。なるほど、本人もダメ男に引っかかる感じだ…。

そして、この映画のママ目線の最大のピークは、母親が息子を大学に送り出すシーンでしょう!

そこでどんな会話が交わされるのか、その時に母親はどんな気持ちで送り出すのか。ポンコツパパ代表の僕にとっては、このシーンが衝撃的で…

え! あ、そういう気持ちになるの!? そうか、そうだったのか! と目から鱗とともに大粒の涙を流しました。

 

ー1日1日を、とにかく大切にしようー

 

日々、子育てに家事に、仕事にと大忙しのママさんたちも、きっと、ラストを見終わったら、そう思ってくださるに違いないはずです。

家族の歴史は家族が作る

実は毎年、結婚記念日に家族写真を撮り、息子の誕生日には息子のソロ写真を撮り続けてます。地元の写真屋さんに行き、撮ってもらいます。忙しくて撮影が1ヶ月ずれ込んだり平気でしていますが、なんとか今のところ続けてます。

家族だから「父親」とか「母親」とか「子ども」という、家族内のそれぞれの役割をちゃんとやれるように頑張ってますが、結局は個人です。個人ですがやっぱり家族です。毎年写真を撮り、リビングに飾ることで家族の歴史を視覚化し、「俺たち結構頑張ってきたよな!」という気分になれたらいいなぁと思ってます。

この映画は家族の歩んできた歴史の重みを教えてくれる映画です。日々懸命に過ごすからこそ、毎日があっという間に過ぎていきますがたまには立ち止まり、家族の奮闘を称え合う時間も大切だと思うのです。

今日の1日も、読者のママさんにとって、ご家族にとって、素敵な1日でありますように!

今年も映画でパワーチャージしつつ、楽しく頑張りましょう。

晴太朗君の成長記録

▲0歳、1歳、2歳の頃の息子・晴太朗。わが家の歴史も、積み重なっていく。

 

[DVD Info]
6才のボクが、大人になるまで。

BOYHOOD 6歳のボクが、大人になるまで

監督:リチャード・リンクレイター/キャスト:イーサン・ホーク、パトリシア・アークエット/価格:DVD 1429円+税、Blu-ray 1886円+税 発売中/発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

※2019年01月の情報です  (C) 2014 Boyhood Inc./IFC Productions, L.L.C. All Rights Reserved.

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