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結成20周年を迎えるケロポンズ「子供は引っ張るんじゃなく、一緒に歩けたらいいな」

ライフスタイル

2019.01.09

2019.11.30

左が平田明子(ポン)さん、右が増田裕子(ケロ)さん

▲左が平田明子(ポン)さん、右が増田裕子(ケロ)さん

 

コミカルな歌詞と踊りで子どもたちに人気の2人組ユニット「ケロポンズ」。代表作「エビカニクス」のYouTube動画再生回数は4,500万回を超え、親子で楽しめるコンサートなどのイベントは年間100公演以上という超売れっ子です。なぜこれほどまでに子どもたちに人気なのか、その秘密に迫りました。

 

いまでは、「エビカニクス」は多くの保育園や幼稚園の定番体操曲になっていると聞きます。どんな風に曲を作っているんですか?

 

ポンちゃん(平田明子さん、以下敬称略):最初の頃は雑誌の連載で、遊びとか体操を考えて毎月載せていたので、コンスタントに作っていました。たとえば子どもたちといっぱい跳ぶ遊びをやりたいから、いっぱい跳ぶものって何かな〜とか相談しながら作ってましたねー。

 

ケロちゃん(増田裕子さん、以下敬称略):「エビカニクス」が生まれたときも、編集の人たちとごはんを食べながら、次は体操みたいなものにしましょうって話してて、「エビカニエビカニフォー」ってふざけていたらサビがもうできちゃったんですよ。それでエアロビクスみたいな振り付けにしたらいんじゃない?ってなって、「エビカニクス」って意味のわからないものになった。ダジャレですね(笑)。まさかこんな感じになると思ってなかったんですけど、そんな風に遊びながら作っています。

 

ポン:基本的に遊びの延長上っていうか、仕事なんだけど楽しく好きなことをやってるって感じです。

 

ケロ:すべてオリジナルにしているんですが、やっぱりそれもその方が面白いよねっていうのがベースにある。産みの苦しみみたいなものもあるけど、できたときがうれしいんですよね。

 

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楽しみながら作っているのが子どもたちにも伝わるんですね。親子コンサートなども年間100公演以上されているそうですが、本当にすごい人気ですね。

 

ケロ:自分たちが子どもみたいなところがあって、そこに共感してもらえているのかもしれませんね。

 

ポン:もともと自分たちが楽しいことを楽しくやっていこうっていうスタンスで始めたので、コンサートでもなんでも「楽しませてあげよう」ではなくて、「一緒に楽しもう!」っていう感じでやっているんです。自分たちが楽しんでいることに子どもたちが喜んでのってくれると「あ、なんかすごい喜んでくれてる!」って嬉しくなる。それがコミュニケーションになってステージが進んでいく。そういう一方的じゃなくて、みんなと一緒に作ってるっていう感じが楽しいんです。それが私たちのコンサートですね。

 

ケロ:なるべく子どもの声を聞き逃さないようにして、何か言ってるなってときはなるべく聞いて、ちょっとしたギャグを交えて返したりしていますね。

 

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コンサートだとダイレクトに子どもたちの反応がわかりますよね。今日も取材前に幼稚園でイベントをされてきたと聞きましたが、いかがでしたか?

 

ケロ:子どもたちも保護者の方もノリノリで、盛り上がりました。クリスマスシーズンだったので、たくさんのお母さんたちがクリスマスのコスチュームで盛り上げてくださいました!

 

ポン:イベントって毎回来てくれる子たちの年齢構成も違うし、あとは地域性もあったりして毎回反応が違うんです。イベントごとにプログラムを考えていくんですけど、子どもたちの反応を見ながら途中で内容を変えることもよくあります。子どもたちはやっぱりナマモノっていうか、いつもは盛り上がるのに今日はあんまり喜ばないなっていうものもあるんですよね。

 

ケロ:そうそう。たとえば体操やったあとは、絵本とかパネルシアターなど視覚的なものを見せるなど、手を替え品を替え子どもを飽きさせないようにしています。子どもによって反応は様々ですけど、年中・年長さんくらいだと言葉遊びもできるし、体操もある程度踊れるし、真似してって言ってもダイレクトに遊べますね。年少さんはまだ処理しきれないみたいで、ずっと口を開けたままステージを見てるっていう子もいます。でもエビカニクスになると急に立って踊ったりとか。逆にまったくやらない子もいますね。小学校の中学年くらいになると恥ずかしがってみんなの前では踊りたがらない子は多い。「俺はそんな子どもみたいなのやんないよ」って(笑)。でも家に帰ったらものすごい踊ってたっていう話は結構聞きます。

 

ポン:今日も幼稚園でみんなでエビカニクスを踊ろうとしたんですが、1人、絶対にやらない!って子がいました。事前にお母さんたちから、「踊る前にエビカニの爪(赤い軍手)をつけて踊りますので全員がつけるまで待っててください」って言われてたんですけど、その子は「絶対つけない!」って顔してた。「つけてあげようか?」って声かけたんですけど、「あたしはやらない」って。自分以外の全員がつけているのを見ても「はぁ〜」ってため息ついて。踊ってる時もみんなのことを見てたけど絶対やらなかった。

 

ケロ:意思がすごい強かったよね。

 

ポン:それが本当にやらなくてよかったと思っているのか、ちょっと後悔しているのかどっちなのかなって思ってたんですけど、帰り際に「ありがとね」ってその子の頭をなでなでしてあげようとしたら、ぱって避けられたんですよ。それで本当に嫌だったんだってわかって。後悔してたらかわいそうだなって思ってたんだけど、じゃあよかったって。楽屋戻ってから、あの子は自分の信念を通したんだから立派だよねって話してたんです。あそこまで貫く子はなかなかいないから感動しました。でもパネルシアターはニコニコして見てたから、踊りが本当に嫌だったんだと思う。

 

ケロ:そういう子もいるし、ちょろちょろ動き回ってる子もいるけど、子どもはみんなかわいい。ノリが悪い子がいても、無理にのらせようとは思わないですね。

 

ポン:子どもはみんな思ってることとかやることが違うから面白いですよね。積極的な子もいるし、ずっと黙ってるけど心の中では楽しんでいる子もいる。ほんとにそれぞれなんですけど、どれもダメじゃない。どんな受け方をしてくれてもその子なりの受け方なので、全部よしなんです。

 

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「どんな受け方でも、全部よし!」っていう心の広さとか温かさが子どもたちにも伝わっているんでしょうね。ちなみにポンさんは双子のお母さんなんですよね。その経験も活動に生かされてたりしますか?

 

ポン:そうですね。いまは中学生なんですけど、赤ちゃんの頃は赤ちゃん遊びとか家でやって面白いなって思ったものをコンサートでやったりしてました。でも、うちの子たちは踊るのはあまり好きじゃなくて。何曲かYoutubeにも出てもらったんですけど、ものすごいイヤイヤでしたね。家でもほとんど練習しないし、少し踊ってあとはただ立ってたりして。

 

ケロ:何曲かやって、もうやめよう、これは向いてないってなったよね(笑)。親とは違う道を行くんでしょうね。

 

ポン:私たちのコンサートに連れて行こうとしても「コンサート見に行くくらいなら2人で遊んでる」って言われちゃって。私は子どもの決断にはできるだけ寄り添おうと思っているので、「OK、じゃあ留守番でいいよ」って。やっぱり子どもは自分が生んだとはいえ別人なので、こっちの意向通りには絶対生きないですから。

 

ケロ:だから、私たちは子どもをしつけたり、誘導するような歌は作らないんです。

 

ポン:下心はね、ばれちゃうので。子どもたちを引っ張っていくんじゃなくて一緒に歩いていけたらいいなって。子どもの言ってることに耳を傾けたり、子どもがやってることを見たり。大人でも子どもでも一緒に生きているっていうのが基本にあるので、それが歌詞になっているって感じですかね。

 

子どもと同じ目線で楽しむ!それがケロポンズさんの人気の秘密なんですね。これからやりたいことなどはありますか?

 

ケロ:まずは、2019年で結成20周年を迎えるので、それに向けて色々CDを作ったり、楽しくコンサートしたり。あ、そうそう、8月4日に浅草公会堂(東京都台東区)で20周年記念コンサートをしますよ!

 

ポン:周年コンサートってよく往年の曲をいっぱいやったりすると思うんですけど、そういうのじゃなくて、子どもたちと一緒に楽しめるようなコンサートをやりたいねって。まだ言ってるだけなんだけど、間に合うのかな(笑)。

 

いかがでしたか?次回は、子どもの“困った”シーン別、ケロポンズ流の対処法をご紹介します。

 

Profile|ケロポンズ


1999年結成、増田裕子(ケロ)と平田明子(ポン)からなるミュージック・ユニット。子ども向け音楽や振付の制作を手掛け、親子コンサートなどに年間100公演以上出演する。代表作「エビカニクス」は、保育園や幼稚園で人気の定番体操曲になっており、YouTube動画再生回数は4500万回を超える(2018年12月)。ほかにも保育士・幼稚園の先生を対象にした保育セミナーへの出演、楽曲・振付け提供、絵本の創作なども行い、作品数は1000を超える。NHK「おかあさんといっしょ」に楽曲提供、BS日テレ「それいけ!アンパンマンくらぶ」、テレビ東京系列「きんだーてれび」に出演中。http://kaeruchan.net/

取材・文/田川志乃 撮影:masacova! 

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