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厚切りジェイソン「子供の生き方は提案してあげたい」

ライフスタイル

2018.08.29

2020.04.22

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『WHY JAPANESE PEOPLE!?』のキレ芸でお馴染みのお笑い芸人・厚切りジェイソンさん。前回の「厚切りジェイソン「日本語はエンタの神様で覚えた」 」では日本の英語教育についてうかがいました。今回は日本とアメリカの教育の違いについてお伝えします。

 

\ 厚切りジェイソンさんに聞く! /
HOW日米の家庭教育ってどう違うの!?

【アメリカの家庭教育って?】

一般的なアメリカの家庭では、どんなことを教えたりしつけたりするんですか?

 

ジェイソンさん:

もちろん人それぞれですけど、僕が子どものときは宗教的な教えが多かったかもしれないですね。多分、大半の家庭は教会に行っていたと思いますし、うちも日曜日と水曜日の夜は、毎週のように行っていました。うちは厳格なキリスト教の家庭でしたから、僕は「親の言うことは絶対」という環境で育ちました。

 

最近はアメリカでも若い世代の宗教離れが進んでいるし、移民も多いので、教会に行く人も減っているらしいんですけどね。今の若者は、そもそも神様は存在していないと思っている人が増えているみたいです。新しい宗教は科学になっているんじゃないですか??

 

ジェイソンさんのご家庭でされている教育はありますか?

 

ジェイソンさん:

子どもが誰かを叩いたとか何かしたときに、できるだけ理由と意見を言わせるようにしています。「なんでそれをやったんですか?」「なんでそう思うんですか?」と聞いて、説明してもらうんです。それは子どもがしゃべり出したときからずっと。1歳の三女もたまに文章で言いますね。もちろんまだちゃんと説明できるわけではないので、がんばって一緒に掘り下げるといった感じですかね。補足してあげながらですね。

 

それによってどんなことを期待しているんですか?

 

ジェイソンさん:

子どもたちには自分の意見を言えるようになって欲しいです。あとは、論理的思考ができるようにもなって欲しいと思っています。

 

【アメリカの夏休みの過ごし方って?】

アメリカでは夏休みに特別に子どもに習わせたり、体験させたりするようなことはあるんですか?

 

ジェイソンさん:

人それぞれだとは思いますが、僕は何もしなかったですね。アメリカは新学年が9月から始まるので、夏休みは学年をまたがるんです。なので宿題もなかったし、やることが何ひとつない。完全に自由ですね。しかも夏休みは3ヶ月もあって長いんです。僕はテレビゲームをしていることが多かったですね。特別なことは何もしなかった。

 

塾とか行かないんですか?

 

ジェイソンさん:

アメリカには塾はないんですよ。勉強が苦手な学生が補習を受けられるところはあるんですけど、普通の人は通わない。アメリカでは公立の学校でも初級から上級まで学べるんです。小学校は1クラス30〜40人くらいで、早めに問題を解き終わったら次の問題をくれたり、たまにレベルによってグループ分けをして勉強したりもします。中学に入るとレベルごとにクラスが分かれます。レベルは自分で選べるようにはなっていますが、能力が追いついていなければ下のレベルのクラスに落とされます。塾に行かなくても上級レベルまでできるから大丈夫なんです。

 

日本の学校は一律で割と低いレベルに合わせているように僕は感じています。日本は学校で上級のレベルをやってくれないから、学校で平凡な授業を受けたあとに塾に行くと思うんですけど、お金がない人は平凡のまま。それこそ格差社会じゃないですか。

 

日本とは全然違うんですね。ジェイソンさんは飛び級されたと伺いましたが。

 

ジェイソンさん:

すごいやろ?(笑)

 

義務教育はたいして難しくはないんですよね。結構レベルを低くしていると思うんです。だからそれをつまらなく感じている人たちは多いと思う。平均よりちょっとでもできる人たちだったらきっと誰でも飛び級できるはず。ただそれで飛び級させたいと言い出す親はいないかもしれない。

 

僕の学校でも僕以外に飛び級したことがある人はいませんでした。そういう制度があったわけでもなく、ただうちの両親が学校に話しに行っただけ。「うちの子はできると思うし、今のままだとつまらないし、問題も起こしそうだから飛び級させましょうか」って。そしたら「じゃあいいですよ、やってみましょうか!ダメだったら戻すだけですから」ってなって。試験も何もしないまま中2から高1に飛び級しました。

 

親御さんが提案されたんですね。一般的にはなかなかそういう発想はないかもしれないですね。では、アメリカと日本、どちらの教育がいいと感じられていますか?

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ジェイソンさん:

どっちもどっちじゃないですかね。結局将来的にどちらに住むかによると思うんですけど、娘たちがゆくゆく日本に住むのであれば日本に合わせた方がいいと思っています。文化とか考え方とか、日本のことを知っておかないとなかなかやりづらいと思うんですよね。

 

【ジェイソン式の家庭教育とは?】

娘さんたちは習い事など何かされているんですか?

 

ジェイソンさん:

今は何もやっていないですね。小学1年生の長女は昔ピアノを習ってたんですけど、つまんないからもういいやって。自分から「やめたい」と言ったわけではないけど、参観みたいなのに行ったら全然先生の話を聞いていなくて。これはどうにもならないんじゃないかと思って「楽しいですか?」って聞いたら「特に好きじゃないんだよね」って言うから、「やりたくなければやめればいいよ」って言ってやめました。

 

何事も本人次第です。宿題なんかは何も言われなくても帰ってすぐちゃんとするんですよね。それは遺伝子じゃないですかね。

 

えらいですね。毎日親に言われるまで宿題をしない子はどうしたらいいと思いますか?

 

ジェイソンさん:

どうにもならないんじゃないですかね?基本は生まれつきのものだから、どんなに教育しても変えようがないと思うんです。結局そうなる運命じゃないですか。だから僕はあまり気にしないというか、そこまで心配していないですけど。なんとかなるんじゃないかなと思いながら見守っています。なんとかならなかったら、何をやってもなんとかならなかったということだから、親が自分を責める必要もないんじゃないですかね。

 

そもそも「子どもの性格を変えないといけない」という考え方はあまり好きじゃないです。「あなたの生き方が間違ってるからこうしなさいよ」というのはどうかと思うんですよね。それは自分ではなくなる。ただただ社会の思い通りになる別の人になるということだから。

 

確かにそうなんでしょうけど、親としてはなんとか方向性だけでも導いてあげられないかなと思うんです。

 

ジェイソンさん:

方向性を決めつけるのではなく、「こういうやり方もあるよ」って見せて、本人に選ばせたらいいんじゃないですか?「こうするとこういう結果になるかもしれないけど、こういう結果が欲しければこういうやり方もあります、さあどうしますか?」と。うちはそういう提案型でやってるんですけど。

 

子ども自身に選ばせるということですね!ちなみに奥さんと子育てに関する意見が対立することはないんですか?

 

ジェイソンさん:

今のところないですね。特に話し合いとかしなくても不思議と合っています。すごい不思議ですけどね。ほとんど喧嘩したこともないです。

 

Profile  厚切りジェイソン(本名:Jason David Danielson)

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1986年アメリカミシガン州生まれ。お笑い芸人、IT企業役員。17歳の時に飛び級でミシガン州立大学に入学。卒業後イリノイ大学大学院に進む。2011年に来日。2014年10月にお笑い芸人としてデビュー。ワタナベエンターテイメント所属。著書に『日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy』(ぴあ書籍)、『ジェイソン式英語トレーニング』(主婦と生活社)。

取材・文/田川志乃 撮影/菅井淳子

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