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「15年しか一緒に生きていない」堀ちえみさん がん克服を決意した「娘の言葉」

ライフスタイル

2021.08.25

2021.08.26

7人の子どもについてインタビューを受ける堀ちえみさん

来年にはデビュー40周年を迎える「花の82年組」のひとり・堀ちえみさん(54)。

 

代表曲には『さよならの物語』などがあり、ドラマ『スチュワーデス物語』のセリフは、流行語にもなった。

 

35周年の直前に舌がんと食道がんを患い、死を覚悟したが、7人の子どものおかげで、現在もリハビリを続けられているという。

 

舌の手術の影響で、話し方がゆったりしたところもあるが、自身の病気と家族の向き合い方についてたっぷりと語ってくれた。

手術はしないで穏やかな死を…

「最近は発声のリハビリとボイストレーニングを続けていますが、食事もできますし、大変さはあまり感じていません。

 

むしろ、舌がんが判明したときに、それを受けとめることのほうが辛かったので、そのときに比べれば大したことではありませんね」

 

柔和な表情でそう話すちえみさんは、2019年1月、51歳のときに舌がん(ステージ4)が見つかり大手術を。その後の検査で、軽度の食道がんも見つかる。

 

「とてもショックで、今まで数々の病気をしてきた私にとっては、もうしんどい思いはしたくない ── 

 

最近は緩和治療も発展しています。手術はしないで、穏やかな死を迎えようという気持ちでした」

舌がんで入院中の堀ちえみさん舌がんで入院中のちえみさん

 

家族や子どもたちも当然、衝撃を受けていたが、必死の言葉にちえみさんの考えが変わったという。

「15年しか一緒に生きていないから」

「当時、30歳を越えていた長男からは、“今まで子どもたちのために生きてきたのだから、病気を治して今度は自分のために生き直してほしい”と哀願されました。

 

高校生になったころの次女からも、“まだお母さんと15年くらいしか暮らしていないから、もっと生きてほしい”と言われて、手術とリハビリを頑張り、生きることにしました」

 

ちなみに、3回結婚しているちえみさんの次女とは、2番目の夫との間に生まれたお子さんのこと。

 

ちえみさんは、最初の夫との間には3人の男の子。2番目の夫とは、男の子と女の子をもうけている。

 

現在の3番目の夫には結婚したときに、2番目の夫との子どもよりも年上の娘・息子がいたので、2番目の夫との娘が次女、五男になる。

 

この次女と五男も、現在は3番目の夫とともに東京で暮らしている。

7人の子どもについてインタビューを受ける堀ちえみさん

7人の子どもたちの関係はもともと良好

「紛らわしいですよね(笑)。まさにステップファミリーだと思いますが、7人の子どもたちの関係はもともとよくて、私のがんでさらに結束したようでした。

 

子ども7人のグループLINEがあるのですが、私のがんの後は年齢が一番低い五男と次女を自立させるために、生活指導のLINEを送りあっていたそうです。

 

ごはんの作り方は(3番目の夫の)長女が教え、洗濯の仕方は三男が教えるなどしていたようです。

 

私が入院して、家のことも何も心配せずに、安心して手術を受け、その後ゆっくり療養できるように、2人に生活力をつけてほしいと思ったそうです」

7人の子どもについてインタビューを受ける堀ちえみさん

子ども7人でVサインを

「私が退院するときは、子ども7人が集まってVサインをした写真を撮ったそうです。

 

私のためにというのもあったと思いますが、子どもたち同士で頑張ることができたというVサインだったのだと思います」

 

ちえみママ最大のピンチに、団結して乗り越えることができた7人の子どもたち。

 

前述したように3家族によるきょうだいだが、ちえみさんはどう育て接してきたのか ── 

みんな平等に大学へ進学

「みんな平等にということと、自活できる力をつけさせたら干渉しないということでしょうか。

 

全員、大学まで進みたいということで大学には入れました。家族のなかで私だけ高卒で肩身が狭いくらいです(笑)。

 

現在は、地方で仕事して生活している子どももいますが、正月には必ず帰って来なさいという方針でもありません」

7人の子どもについてインタビューを受ける堀ちえみさん       

子どもには距離感をもつことも大切

子どもに依存しすぎない、距離感をもつことは反抗期やコロナ禍でも役に立ったそう。

 

「子どもと接するときは、面と向かってしっかりと話し合う“縦のつながり”と、横に座って何となくおしゃべりをする“横のつながり”が必要だと思います。

 

特に男の子が反抗期のときには、何かあるなと思って聞いても、きちんと話してくれません。

 

そういうとき私は、コンビニの買い物についてきてもらって、道すがら横に並びながら話を聞いたものです。

 

コロナ禍でも、最初は家族と過ごす時間が増えてよかったと思いましたが、外出もせず四六時中、同じ空間で過ごしていれば息がつまります。

 

そういうときも、面と向かわず距離感をとるのがいいのだなと思いました」

7人の子どもについてインタビューを受ける堀ちえみさん

 

芸能人の子どもとしての“特権”はなし

7人の子どもにひとりも芸能人やタレントがいないのも、ちえみさんの方針なのだろうか?

 

「芸能人の子どもとして、特別なことは一切してきませんでした。

 

周囲からは好奇の目や、いい思いをしていると見られ葛藤もあったと思いますが、そこは厳しく育てたつもりです。

 

“〇〇のチケットがほしい”と頼まれても、“自分で取りなさい”と突き放していました。

 

私の芸能人としての仕事の大変さも間近で見ているので、何の得もないと思ったのかもしれません。

 

ただ、2世タレントさんを見ると、親子で芸能界の喜びや苦しみを共有できていいなと思うこともありますね」

 

そんな自立心を育む考えだったからこそ、ちえみママのピンチに全員がうまく団結できたのかもしれない。

 

実はちえみさんが死の淵に立たされたのは、何度があり、その度に子どもたちに支えられながら生還してきた。

 

PROFILE 堀ちえみさん

1967年、大阪府堺市生まれ。第6回ホリプロスカウトキャラバンで芸能界入り。歌手や俳優として活躍し、‘83年にドラマ『スチュワーデス物語』も話題に。2回の離婚や難病を経験して、現在は7児の母として講演活動も。近著に朗読付き絵本『10のことば』(扶桑社)。2022年にデビュー40周年を迎える。

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