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押切もえさん「“母の手料理”と“頑張る”は一緒じゃない」

ライフスタイル

2021.06.23

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子どもがいると、どこかのタイミングで訪れる「子どものお弁当作り」。

 

春から子どものお弁当作りが始まった、もしくはもう何年もお弁当作りを続けている…という人も多いかもしれません。

 

10代のころからモデルとして活躍し、現在3歳になる男の子のママである押切もえさんも、この春からお弁当作りが始まった一人。

 

今回は、押切さんの“子どもの頃のお弁当”について迫ります。料理上手な押切さんを作った家庭での食体験とは?

母のお弁当の思い出はクリームコロッケ

── まずは子どもの頃の「お弁当」というとどんなことが思い浮かびますか?

 

押切さん:

私は保育園っ子だったので幼少期は給食でしたが、中学校では3年間、母にお弁当を作ってもらったことが思い出深いですね。

 

当時はそれが当たり前だと思っていましたが、うちは両親が共働きで、母も朝から夜遅くまで仕事をしていましたから、今となると本当に大変なことをやってくれていたんだな、と感謝しています。

 

揚げ物が好きだったので、お弁当に手づくりのクリームコロッケが入っているとうれしかったですね。

 

味つけも濃くなく、黄、赤、緑の3色の食材が必ず入っていて彩りもきれいで、健康面でもとてもよかったと思いますし、今の自分の献立作りや、お弁当作りにも役立っています。

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── クリームコロッケ! 冷凍食品ではないんですよね!?

 

押切さん:

そうなんです(笑)。母は料理上手で、週末には焼き豚とか少し凝ったものを作るんですよ。「お店でおいしいピザを食べたから、うちでも作りたい」と言って、今みたいにネットがない時代なので味コピして。

 

もちもち生地のピザを作ったら、「今度はもっとクリスピーなのも作ってみよう」って配合を変えてみたり。当時はまだポピュラーじゃなかった油淋鶏も、「なんかちょっと違うのよね」って試行錯誤しながら作っていたのをすごく覚えてます。

両親の教え「食って、すごく幸せで楽しいこと」

── 小さいころは、お手伝いもしましたか?

 

押切さん:

はい。そのクリームコロッケとかも「ちゃんとタネを寝かせるんだよ」とか、「熱々だとパンクするよね」って、一緒に実験するように覚えていった感じで。そういうお手伝いもすごくよかったと思います。

 

あとは、うちの本棚いっぱいに料理全集がズラッとあって、母は結婚してからその本を見て料理を覚えたそうで、それを私も楽しく見ていましたね。

 

── 食への関心は、ご家庭での影響が大きいんですね。

 

押切さん:

うちは父も調理師をしていた時期があって、両親がふたりとも料理好きで、食べることが好きなんですよ。それで毎日の食事も、「何でも食べられるように工夫した」と言っていて、実際に私自身、好き嫌いがほんどないんです。

 

特に裕福な家庭ではなかったですが、小さいころからお寿司屋さんで、ちゃんとしたウニを食べさせてくれたんです。そういう経験が味覚を豊かにしてくれたと思うし、大人も、子どもに合わせてストレスをためるよりも、おいしいものを食べてニコニコしていたほうがいいですよね。

 

そんな両親から「食って、すごく幸せで楽しいこと」だと教わったので、私も息子に「食卓を囲むのって楽しいよね」と思えるような経験をたくさんさせてあげたいです。

でも、疲れたら「茹でうどん弁当」でいい

── その体験から押切さん自身も、おうちでの料理や、お子さんのお弁当作りも頑張ってあげたいな、と思っていますか?

 

押切さん:

私は、「頑張る」という言葉があまり好きじゃないんです。20代のころにイベントをすると、ファンの方から「もえちゃんが頑張ってるから、私も頑張る」と言われることが多くて、「いや、そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と思っていました。それが励みになる人はいいけど、無理して疲れちゃう人もいますよね。

 

── 自分の母親のようにはできない、と落ち込んでしまう人もいるでしょうね。

 

押切さん:

私も、すっごく上手にやっている人を見ると、「なんで自分はこんなにできないんだろう…」と思っちゃうときがあります。でも、そんなふうに自分を否定すると、お弁当づくりそのものがつまらなくなっちゃうので、いかに「おもしろがって楽しむか」が、私は大事だと思うんです。

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── あくまでも、人とは比べずに「自分は自分」ということですね。

 

押切さん:

そうです。自分の心と体と向き合いながら、「これだったらできるな」、「この時間だったら作れるな」という自分なりの工夫をしてみるのがいいんじゃないでしょうか。

 

私は、母にしっかりお弁当を作ってもらった記憶はあるけれど、きっと365日手を抜かなかったわけではないと思うんです。

 

ときには彩りも気にせずに、茶色い弁当だっておいしそうだし、ホットドッグを作って半分に切ってお弁当につめるだけでも、子どもはうれしいんじゃないですかね。

 

私の知り合いには、「もう本当に疲れた」というときに、茹でたうどんとつゆを持たせたというツワモノもいます。それでも、「コンビニで買ってきなさい」と言うよりも、うどんを茹でてくれたんだな、と(笑)。その親の気持ちが、子どもにも伝わっているのではないかな、と思います。

 

── それは心が軽くなるお話ですね。

 

押切さん:

私自身も、無理にならない楽しいことに目を向けるよう心がけています。これからも「みんな、楽しいことを見つけていこうよ」「毎日の中に幸せのタネを見つけていこう!」と提案していけたらいいな、と思っています。

 

PROFILE 押切もえ(おしきり・もえ)さん

1979年12月29日、千葉県生まれ。A型。高校1年のときにスカウトされ、ティーン誌の読者モデルに。’01年には女性誌『CanCam』の専属モデルとなり、同世代の女性たちの憧れの存在として注目を集める。以降、バラエティ、報道番組、ラジオのパーソナリティなど、活躍の場を大きく広げる。また、読書家でありエッセイなどでも文才を発揮。’13年には小説家デビューも。私生活では’16年に結婚し、1児の母。7月に第2子を出産予定。

文/相川由美 写真/坂脇卓也

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