2019.01.27
いずれやってくる結婚式やお葬式などに備え、会費を積み立てていく“冠婚葬祭互助会”。もしもの時にありがたいシステムですが、中にはあまり縁のない人もいるようです。ある匿名掲示板では、「互助会って役に立つ?」という疑問に様々な意見が飛び交っていました。
互助会に入会しても損をする可能性が高い?
事の発端は、ある女性の互助会に対するぼやきから。彼女は結婚式用・お葬式用として2つの互助会に入会していましたが、ある時1つを解約しようと考えます。しかし解約には手数料が発生するらしく、それがどうしても納得いかないよう。
担当者によれば、「貯金目的の積み立てではなく冠婚葬祭の費用に充てる積み立てのため、解約には手数料がかかります」とのこと。女性は憤慨しながら、互助会のシステムについて意見を求めました。
するとネット上には「そもそも何で2つも入ったの? 明らかに必要ないでしょ」「解約手数料に関しては契約書に必ず記載があるはずだし、知らなかった方が悪い」「先の長い話だから、何も考えず適当に入会するものではないよね」といった声が。
互助会のメリット・デメリット以前に、安易な契約をした女性に対するツッコミが続出します。しかしその中には、「互助会なんて損する可能性の方が高い」と断言する声も少なくありません。
契約時は慎重に! 互助会のメリット・デメリット
そもそも互助会とは、主に結婚式場や葬儀場の関連・提携企業が提供しているサービス。契約した互助会指定の場所で結婚式やお葬式をすると、これまで積み立てたお金が使える上に会員特別割引きなどがつきます。割引きの金額が非常に大きいので、実際に式をする時は積み立てた費用以上の恩恵を受けられるでしょう。
ただし、あくまで互助会指定の式場で行う場合のみの特典です。そのため遠方に引っ越したり嫁いだりすると、使い道がなくなってしまうかもしれません。もしもそうなった場合、残された手段は手数料を支払って解約するのみですよね。
互助会否定派の人からは、「今は結婚式やお葬式も、安くしようと思えば選択方法がたくさんある。正直時代に合ってない」「結婚式は式場選びもこだわりたい人が多いのに、互助会に入っていると選択肢を狭めてしまう」「保険と違って現金が支払われる訳じゃないからね。限定的なサービスだからイマイチ」などの意見が相次いでいます。
一方で賛成派からは、「大きな互助会なら全国にチェーンがあるから、不便さは感じないでしょ」「将来のビジョンが明確なら上手に使えそうな気がするけどなぁ」「結婚式は置いといて、周りに迷惑をかけないためにお葬式用として入っておくべきじゃない? いつ何があるか分からないし」といった声も見られました。
サービスを上手く使えばお得感も満載?
互助会のサービスは結婚式とお葬式に特化していますが、会社によっては七五三や成人式などの通過儀礼にも利用可能。「振袖のレンタルに活用した」という人も意外に多いようです。
また提携するホテルや旅館、レストランなどにおいて、優待割引きや会員特典を用意している会社も少なくありません。互助会に入会している人の声を見てみると、「特典を利用して頻繁に旅行する。上手く使えばお得感満載ですよ」「ファミレスチェーンとも提携してたりするから、特典を使うチャンスは結構多いと思う」「最近は互助会も相当サービスに気合い入れてるよね。日帰り温泉の優待プランとかスゴく嬉しい」など特典を有効活用しているようすがうかがえます。
メリットを活かせるかどうかは、使い方次第なのかもしれません。気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
文/河井奈津