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「町内会」はやっぱり面倒くさいのか?! 魔窟の〝婦人部〟やってみたら…!

コミュニケーション

2018.08.08

2021.03.02

いわゆる〝地域の互助組織で〟ある「自治会」や「町内会」。田舎や下町ならまだしも、私が住む新興タウンに「そんなしがらみあるはずない」とタカをくくっていました…ところが今年、貴重な時間を町内会に捧げる事態に! まだまだ根強く残る「町内会」、なかでも一筋縄ではいかない「婦人部」とはいかなるものか?! 

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あぁ「町内会」、かくも深くて長い歴史あり…

 「自治会」や「町内会」は、まだ残る地域もあれば、消えてしまったという地域も。いつからあるのか調べてみたところ、設立は1940年から急増。どうやら1937年の日中戦争の頃から日本のあちこちで組織され、1940年の内務省令第17号「部落会町内会等整備要領」で整備されたよう。

最初は、ちゃんと国に認められた団体だったのです。想像するに、戦中は地域の住民が協力しないと生き抜けなかった時代、当時はきっと大きな役割を果たしていたんでしょうね。

そのあと日本は敗戦。いったん結成が禁止されたのですが、のちに再び組織化されて今に至っている様子。歴史はなかなか長く、脈々と生きながらえている生命力はこんなところがあるんだなあと、妙に感心しました。

実は私が住んでいるのは、今や「住みたい街ランキング」の上位に入る人気の街ですが、ここも昔ながらの一戸建て地域とマンション地域が混在していて、我が家があるのは前者。「地域のしがらみはさほど強くない」と感じたのですが、移り住んだ当時は共働きで子どもおらず、実情がわかっていなかった…( ;∀;)

その洗礼はいきなり来ました。今年の2月、町内会の役員である「婦人部」にと打診があったのです。聞くと、各班から1名出すのが決まりらしく、うちは「お子さん子も成長したし、そろそろどうかしら?」と白羽の矢が立ったという次第。

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「えー、でも、ほんと、仕事もしてるんで…」とかわそうとしたものの、最後は「出られるときだけ顔出せばいい」「名前貸すようなもの」という、前任者のおばさまの食い下がりっぷりに、「こりゃ、やらないと来年また来るな」と思った私は、顔はニコニコ・心はしぶしぶで承諾したのです。

で、初顔合わせ。配られた「年間行事表」に書かれたその仕事の多さたるや! 盆踊りに、秋祭り、餅つきに、日帰り旅行と…1か月おきに行事!! 戦後に生き返ってたくましい組織の姿が全貌を現したのでした。

素朴な疑問「いったいなんのためにあるの?」

そもそも自治会って、なんのためにあるのか…これがわからないとモチベーションも上がらない。戦中ならまだしも、なぜ今? 

そこで調べてみると、「親睦、共通の利益の促進」が主な目的で、「冠婚葬祭や親睦」とか、「運動会、盆踊りやお祭りなどのリクリエーションの開催」とか「交通防犯」や「消化防災」「衛生美化」などが主な活動内容。

つまり、「同じ地区の住民同士で仲良くし、憂いなきよう備えをし、何かあったら助け合い、住みよい街にしましょう」ってことのようです。

なるほど、たしかに防災・防犯や環境整備はありがたい。「本来なら行政がちゃんとやらなきゃならないんじゃないの?」と突っ込みたくもなるが、町内会の陳情や後押しがあって行政が動くという実情もあるらしいので、これは多いに意義あり。

でも「地域でのリクリエーションっているかなあ?」というのが私の脳裏によぎった本音。だって、子どもの学校、おけいこごと、自分の仕事や趣味など、人間関係はほかにもたくさんあるわけで…これに地域が上乗せされるって、正直大変じゃない?

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実際、私も上半期のメインイベント「盆踊り」を終えたばかりですが、いやあ、疲れたのなんのって、土日が何度つぶれことか。

仕事の進め方は合理的とはほど遠く、すぐ世間話に舵をきるし、いつどこまでやれば終わりなのかもわからない…言い方は悪いけど「効率の悪いPTA」といった感じで、ストレスがたまること半端ない。そして極めつけは重鎮のおばあさま方。「お茶を出すタイミングが悪い」だの、「お菓子が少ない」だの、「踊りがヘタ」だの…イジワル姑か!

加入はあくまで「自由意志」でも脱退する勇気は… 

そんな、なかなかキビシイ組織である町内会、「絶対に加入しなければならないの?」と疑問に感じ調べたところ、なんとあくまでも「任意団体」。つまり、加入や脱退は自由なんです。

少し前に「PTAが実は任意団体で、入らないという権利がある」ことが話題になりましたが、町内会も一緒。あまり知られていないことですが、拒否することはできるのです。実際、2010年の調査では、加入割合は全体で73%まで低下しているのだそう。

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原因は、新しい住民の不参加や共働きや単身者の増加のほか、マンションでは独自の管理組合や自治会などがあり加入する必要性がない、という声も多いよう。

「本音は断りたい…でも、近所に波風立てたくない」そのどちらも本音なのです。

うちの場合も、基本は「無理をしない範囲で」と言われていますが、それはあくまでもなにか特別に事情がある場合。「気分がのらないので」とか「ワタシ、今回はナシで!」というのは通用しません(笑)。

いまや老人会?!「町内会」の行く末はいかに

 参加してみて思うのは、町内会は「老人会」になりつつあるという現実。重鎮のおばあさま方に加え、役員の男性はほぼ高齢者。時間があるから何をやるにもスローだし、昔からのやり方を変えようなんて思いません。

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でも、いまの子育て世代は忙しい。時間があったら自分の自由に使いたいし、町内会につきあっちゃいられないと感じるのも無理はありません。

みんなが町内会の行事に喜んで参加していた、SNSなどなかった時代…その名残だけが遺物のように残り、役員交代だけが連綿と続いているのは、な~んかずれてる感じ。

確かに世代を超えた地域のつながりは、あったほうがいいのでしょう。やさしいおばあちゃんに浴衣を着せてもらったり、近所の昔の話を聞くのは楽しかったし、近所に顔見知りが増えるのはいいものです。

いろいろな世代の知恵を結集し、みんなが無理なく参加できるスタイルが築けないものだろうか…そう感じつつも、「きっと改革もできず、重鎮に叱られつつ1年が終わるんだろうな」と思った夏祭りでした。

文/のざわやすえ

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