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「時間感覚」をもたせる親の声がけで子どもは計画的に学び出す

子育て

2022.02.08

2022.03.04

子どもが遊んでばかりいると、「宿題はやったの?」「勉強しなさい」などと、つい口を出したくなってしまうもの。そこで今回は、「子どもが自分で計画を立てて勉強するようになる方法」について、教育者・見守る子育て研究所所長の小川大介先生にお話を伺いました。

【Q】主体的に学習スケジュールを管理してほしい

小学6年生の息子ですが、夕方までに宿題をやっておくと言ったにも関わらず、結局、全然できていません。もうすぐ中学生。自分で計画を立てて中間試験や期末試験に向けて勉強する必要があると思いますし、そろそろ主体的に学習スケジュールを管理する方法を身につけてほしいと思っています。どうしたら良いでしょうか?

「時間感覚」を身につけるところからスタート

子どもが自分で学習スケジュールを管理できるようになるためには、まずは本人が「時間の流れ」を実感することが大前提となります。「計算ドリルを1ページやるには10分しかかからないけど、漢字プリントには30分かかる」など、タスクに対する「時間感覚」をもてるようにしてあげましょう。

 

そのために親はどのようなサポートができるのでしょうか。まずは、子どもの行動記録をつけること。学習の内容ごとにどのくらい時間がかかっているかを把握し、「そろそろ30分経ったから、休憩を入れたら?」など、日頃から子どもの行動を時間と結びつけるような声がけをしてあげましょう。

 

そして、時間の感覚が身についてきたら、「今日の宿題は漢字プリント1枚だから、30分もあればできるね」と見通しをもたせるような声がけをしてあげましょう。何歳であっても、こうした「見通しをもつこと」から始める必要があります。

 

見通しがもてるようになってきたら「テストで1位を取りたい」「全問正解したい」など、自分なりの学習目標をもたせてあげたいですね。「どうなったら嬉しい?」と聞くことで本人なりの希望を引き出すといいでしょう。そして、その目標を実現するためには何が必要かを一緒に考えて、計画します。実際に計画を進めてみて、テストが終わったらその結果を踏まえて次の行動を決めます。

 

こうしたPDCAPlanDoCheckAct)サイクルを回すなかで、行動と結果の因果関係がつかめてくると「これぐらい準備しなきゃ」と主体的に取り組めるようになっていきます。

習慣を変えるには「説得」ではなく「納得」

小学校6年生の息子さんの場合は、長年の習慣ですでにスケジュールを決めずに学習に着手する癖がついてしまっているのではないでしょうか。この習慣をお子さんから引きはがすのは、非常に難しいです。なぜなら、「自分で時間をコントロールしたい」という欲求を引き出す必要があるからです。

 

それでもやり方はあります。まずは習慣を変えることを説得するのではなく、納得してもらうことを大事にしてください。「もうすぐ中学生になるのに、そんな様子では困る」といったネガティブな言い方をしてはいけません。抵抗されるだけです。

スケジュール管理をする子ども

「ママやパパが、ここまであなたを放っておいてごめんね」とまずは謝り、「習慣を変えるのは大変かもしれないけれど」「あなたを信頼したいから協力してほしいな」と、寄り添う形の会話を心がけることが重要です。

 

そして、中学生になると勉強だけではなく部活などもあって急激に忙しくなることや、中間試験や期末試験の結果で進路が決まってくるという事実について話し、そうした環境においては、自分でスケジュールを立てて学習することが重要だと伝えましょう。

 

ポイントは、お子さんにとってのメリットの大きさをイメージさせること。時間をコントロールできるようになると、自身の生活や進路選択の自由度が高まることや、親にガミガミと余計なことを言われなくなることなど、具体的に伝えられるといいですね。

 

そんなふうにして、本人が習慣を変えていく気持ちになったら、先ほどお話しした「行動記録を取る」「見通しをもたせるような声がけをする」「目標を決めてPDCAサイクルを回すよう促す」といった手立てを実践していきましょう。

 

本来なら、5歳くらいから見通しをもたせるような働きかけをスタートするのがお勧めです。私は、息子には3歳からサポートを始めましたが、彼は小学2年生になるころには自分で週間スケジュールを立てて、自分で実行できるようになっていました。

 

習慣づけは幼いときほど、「そういうもの」だと受け入れやすいですので、なるべく小さいころから始めるといいと思います。ただ、どの年齢でも大事なことは本人のマインドを重視することです。本人が「自分でスケジュールを管理したいな」と思えるような空気づくりを意識してサポートしてあげれば、何歳からでも成果を上げていけますよ。

 

PROFILE 小川大介
小川大介先生

教育家・見守る子育て研究所所長。京大法卒。30年の中学受験指導と6000回の面談で培った洞察力と的確な助言により、幼児低学年からの能力育成、子育て支援で実績を重ねる。メディア出演・著書多数。Youtubeチャンネル「見守る子育て研究所」。

構成/佐藤ちひろ

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