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内弁慶…子ども将来これで大丈夫? 治すべきか教えて!

子育て

2018.09.09

2019.08.25

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赤ちゃん時代を過ぎ、早い子は2歳後半あたりから、大人から離れて子ども同士でやり取りしながら遊び始めます。この時期、ママの悩みで増えてくるのが「内弁慶で心配」というもの。

家でも外でも、同じようにおとなしく控えめなら、「性格なのね」と納得できるけど、家ではこれだけ元気でよくしゃべるのに、外ではモジモジ…この差、なんなの?!と思ってしまいますよね。

今回は、「内弁慶な子」について、子どもの心の中はどうなっているのか?治すべきなのか?将来どうなるのか?など、ママが気になっていることについて考えてみたいと思います。

 

「うちの子、内弁慶で心配です」というママの声


まずは、お子さんが内弁慶で心配しているママの声を聞いてみました。

 

Yさん(30歳・3歳の男の子のママ)は、保育園の3歳児クラスになって1か月ほど経った頃、保育士さんに「○○くんはいつもおとなしいですねぇ」と言われ、思わず「どこが~?!」と言ってしまいそうになったといいます。

「保育士さんに話しかけられても、照れてしまうのかあまり喋らず、着替えやお片付けを嫌がることもなく、給食もだまって食べているそう。家ではうるさいくらい話しかけてくるし、お片付けや着替えをなかなかやろうとしないので強く言うと、怒って暴れることなんて日常茶飯事ですよ!」

 

Iさん(31歳・4歳の男の子のママ)はこんな風に心配しています。

「もともと優しい子ではあるのは分かっているんです。私がケガした時にはとても心配して、大丈夫?絆創膏貼る?と聞いてくれたり、動物や植物も大切にします。でも、保育園では“優しい”を通り越して、私から見ると気が弱すぎ!というくらい。キックやパンチをされても文句も言えず、早い者勝ちのおもちゃや工作の材料などはいつも残り物…。その反動でしょうか、家ではちょっとしたことで怒り出し、なだめても説明しても怒りが収まらず、10分も20分も叫んでいることも。弟ともよくケンカします。保育園でもたまにはこれくらい言えばいいのに…」

 

Wさん(29歳・2歳の女の子のママ)は今は専業主婦で、週に2回、地域の育児支援センターに通っているそうです。

「もう10回以上になりますが、同じ年頃のよその子を見ていると、ママから離れて子ども同士でごっこ遊びを楽しんでいたり、特定のお友達ができたりしているみたい。娘は他の子が遊んでいるところへ連れて行っても私からずっと離れませんし、他の子に話しかけるなんてとても無理な感じ。集合で遊ぶ日は、最初にスタッフさんが名前を呼んでくれますが、みんな元気に“ハーイ”と手をあげる中、娘は恥ずかしそうに無言で手をちょっとあげるだけです。家では大声で歌ったり踊ったり、自己主張もしっかりしますが、外で踊っているところなんて見たことがありません」

 

Hさん(35歳・小学1年生の女の子のママ)

「入学後の家庭訪問で、担任の先生から“○○ちゃん、ニコニコしてみんなの人気者ですよ!”とほめていただきましたが…家ではワガママ言い放題で全然違うんです!学校で人気だとしたら、おそらくNOと言えないから。自分のやりたい遊びじゃなくても誘われたら付き合うし、他の子が悪いことをしていても注意したりしないので、嫌われないだけなんですよね…きっと。」

 

「そうそう!」「うちの子と一緒!」と思ったママもいるのではないでしょうか?

 

家に帰ったとたんワガママ、けんか…なぜ?


外では優等生タイプだったり、おとなしく従順だったりする子が、家では人一倍ワガママを言ったりやんちゃだったりすることがあるのはなぜでしょうか?

「内弁慶」と言われる子の心理状態には、次のようなものがあると言われています。

 

環境の変化が苦手・新しい環境に慣れるのに時間がかかる

新しい環境にすぐ飛び込める子もいれば、なかなか勇気が出ない子もいます。入園、入学、進級で新しい環境になじめず自分が出せない状態が続き、タイミングが悪いとそれが固定してしまうことも。

 

失敗を恐れる

もともと慎重な性格の子は、一度ケンカしたり意地悪をされたりすると、次から失敗するのが怖くて、なかなか話しかけたり自分の思いを口に出したりできなくなる傾向があります。

自信がない

お遊戯会で主人公に立候補する、グループのリーダーを務める…など、大人に勧められても絶対にやりたがらない子は、「恥ずかしい」以外に「自信がない」と思っていることが多いようです。

怒られるのが嫌い

「怒られたくない」という思いが、「好きなことを言いたい・やりたい」「挑戦してみたい」という気持ちを上回ってしまうと、外では冒険や難しそうな事は極力やらないで済ませてしまうことも。

まわりに圧倒されている

もともとの性格に加え、ママやパパが物静かなタイプで、静かな環境で育ってきた子が集団生活に入ると、周りの子の声や動きに圧倒されて何もできなくなってしまうことがあります。

 

内弁慶な子、将来どうなるの?


「このまま成長したら、社会に出た時、理不尽な環境や命令に逆らえなくて困るんじゃない?」

「優しい人だと思われて結婚したのに、今、家で見せているようなワガママな一面が出たら、嫌われたり離婚の危機になるのでは…」

と心配なママもいるかと思います。

 

しかし、児童発達心理学では、どんな子も、一時的にはこういう状態になると言われています。家で外と違ってワガママ・乱暴になるのは、家が安心して自分を出せる場所だと認識している証拠でもあり、外でのふるまい方を習得していく準備期間ともいわれます。

 

3歳頃までは「内弁慶」はむしろ当たり前で、その後、個人差はあるものの、少しずつ家での自分と外での自分を使い分けていけるようになると考えられています。

 

少し注意が必要なケース


少し気をつけないといけないのは、家では普通に会話ができる子が、外でまったく話せない状態が1年など長期間続くケース。

 

少しずつでも話したり自分を出せたりする機会が増えているなら良いのですが、長期間、ほとんど変化が見られない時は、「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」の可能性もありますので、いちど小児科医・小児神経専門医に相談してみる方がいいかもしれません。

 

ママにできること


「内弁慶な子」は、家の外では人一倍がんばっているという証拠でもあります。

 

「治す」という言い方は適当ではないともいえますが、本人が、外で言いたいことも言えずつらさを感じているようであれば、ママにできることで改善のお手伝いをしてあげたいですよね。

 

このようなことに気をつけると、子どもは安心して自分が出せるようになると言われています。

 

  • 他の子と比べない
  • 得意な部分を見てあげる
  • 失敗は誰にでもある、色々なやり方があるというメッセージを伝える
  • ハードルを上げすぎない

 

まとめ


今回は、「内弁慶な子」の悩みについて考えてみました。

どこでも自分が出せるにこしたことはありませんが、誰もが積極的になんでも言えるようになるかというと、実際には難しいもの。

外では控えめでもやるべきことをやり、家で思いっきり何かに挑戦したり本音を言う、というのも一つの方法です。

成長の過程で、自分を出せる場を見つけていく子もたくさんいます。焦らず見守っていきたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:一般社団法人 日本小児神経学会 小児神経Q&A 「家では良く話すのに外に出ると誰とも話ができないのは病気でしょうか?」

 

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