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中学受験を塾なしで合格…共働きでも可能!?

子育て

2019.11.21

子どもが私立や国立の中学校を受験すると決まったら、多くの親は「塾通い」を検討することと思います。

 

ですが、世の中には、塾なしで中学受験に合格した親子もいるとか…?

 

共働きのママ・パパは、わが子が塾に通うことになった時の費用や送り迎えなどの時間が取れるのかどうか等も気になりますね。

 

今回は、中学受験ははたして塾なしで乗り切れるのか、実際に中学受験を経験したママへのアンケートも参考に検討していきます。

 

中学受験専門の大手塾では何をするのか


小学生を対象とした塾にも、一般的な学校の授業内容をサポートするものから、完全に中学受験を対象とした専門の塾まで色々あります。

 

まずは、中学受験を専門とする大手塾や各進学塾の中学受験コースでは、学力アップ(勉強を教える)以外に何をするのかを整理してみましょう。

 

それがどうしても塾でないと無理な内容であれば「塾は必要」という結論になりますが、家や塾以外でカバーできる内容ならば「塾なしでの合格が可能」だといえます。

 

中学受験、塾でやること1)学力の把握と正しい学習計画

目指す中学校に合格するには、いつまでにどの程度の学力があればいいのかを把握し、それを達成するにはどの教科のどの単元をマスターするべきか、学習内容と時期を決めて計画的に進めなければなりません。

 

家庭で計画を立てるなら、親自身がわが子の現在の学力と志望校合格に必要な学力を正しく知る必要があります。

 

これは難しいとはいえ、しっかりリサーチし模試などを受けていけば不可能ではありません。

 

塾に通う場合も、上記がきちんとできている塾なのかどうかを確認することが必須です。

 

中学受験、塾でやること2)集団での学習

塾のクラスでは、学校とは違ったメンバーの意欲が高い子たちの中で学習を進めることで刺激を受けたり、良い意味でのライバル意識が芽生えたりして、モチベーションが上がるというメリットがあります。

 

ただ、塾によっては嫌々通わされている子もいますし、内気な子は集団の中では気軽に発言や質問ができずあまり成果が上がらないケースもあり、必ずしも「集団なら自宅学習より効果が高い」とは言い切れません。

 

中学受験、塾でやること3)本番の雰囲気に慣れる

過去の入試問題を時間通りに家庭で解くだけでも効果はありますが、やはり本番さながらの環境で取り組むのとは緊張感が違います。

 

模試だけを受けることも可能ですが、それぞれの塾に通っている子だけが受けられる模試も多いため、結果的に本番に近い環境での経験が少なくなるというデメリットは考えられます。

 

中学受験、塾でやること4)志望校別の対策

中学校受験で小学校の学習範囲を超えた問題を出すことについては是非が問われますが、小学校の学習内容の応用であっても、設問の形式などは各中学校でかなり傾向が異なります。

 

親子ともに志望校が早くから決まっている場合は、その中学校の過去問題などをメインに学習を進めればOKですが、そうでない場合、複数の志望校の出題傾向を把握し、その子に合った計画を立てるのはなかなか難易度が高いもの。

 

ここに手厚く対応してくれる塾なら良いのですが、そうでなければかなり通う意義は低くなります。

 

中学受験、塾でやること5)受験の手続きやスケジュールの確認

共働きの家庭では、日々の仕事と家事育児で非常に忙しく、受験のスケジュールを確認してミスなく進めていくのに大変神経を使うことと思います。

 

その子の受験スケジュールに合わせて、いつまでに何をすればいいかのサポートがしっかりしている塾なら助かりますね。

 

ただ、塾の有無に関わらず家庭でもスケジュールの把握はもちろん必要ですし、ママやパパだけでしっかりとスケジュール管理できるなら塾がなくても大丈夫ともいえます。

 

送迎、塾弁作り…共働きでは塾通いは無理?


中学受験塾の多くは夕方6時~7時頃に始まり、低学年でも8時台、高学年になると夜の9時~10時まで授業が続きます。

 

そのため、共働き家庭では、「塾の時間に送り迎えができない」「塾が始まるまでに仕事が終わらないので、お弁当を作って持たせることができない」といった困りごとも。

 

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塾の日の夕食問題…先・あと・それともお弁当?【小学生&中学生】

 

食育の観点からは家族で一緒に夕食を取れるのが一番ですが、子ども本人が受験に対して前向きなのであれば、なんとかしてお弁当を用意してあげたいところですね。

 

実際に中学受験を経験したママたちに聞いたところ、次のような方法で切り抜けることもできそうです。

 

「お弁当を購入できる塾もありますよ。塾ではやっていない場合でも、私の場合は同じ塾に知り合いのママがいたので、数人でとりまとめて塾の近くの定食屋さんにお弁当の配達を頼んでいました」(Uさん・39歳・中2と小5のママ)

 

「朝のうちに、お弁当箱におかずだけを詰めて冷蔵庫に入れておき、ご飯は炊飯器で保温。帰宅した子どもがおかずをレンジで温め、ご飯を詰めて塾へ持っていくようにしていました」(Kさん・40歳・中1のママ)

 

「どっちみち食べる時間が10分くらいしかなかったので、おにぎり1個でちょうどいいくらでした」(Eさん・42歳・高1と中2のママ)

 

「週4回のうち、2回は早起きして手作りし冷蔵庫へ。2回はお金を持たせてコンビニで買うようにしました。子どもも好きなものを選べて楽しいみたいですし、週2回なら栄養面でもそこまで心配ないかと」(Hさん・43歳・中3のママ)

 

塾に行かないとしたら、これだけは必要

大手の塾に連日夜遅くまで通う中学受験の形に疑問を持ち、最低限の塾通いや塾なしの受験で合格した親子も実際にいますが、もちろん家庭で何もしていなかったわけではありません。

 

塾の有無にかかわらず、以下のようなことはぜひ準備しておくべきといえます。

 

主体的な情報収集

受験の本当の目的は「合格」そのものではなく、その中学校で充実した学びを得ることにあります。

 

校風が合わなければ、せっかく合格してもその子の力が発揮できるとは限りませんので、事前の学校見学やオープンスクールなどは必ず参加しておきましょう。

 

日程が重なることもあり、1年で全部を回り切るのは難しいので、4年生頃から参加し始めるのがベストです。

 

時間の使い方を見直す

下校後から夜遅くまで塾に通っていれば、家庭では睡眠や食事に気を配るだけなので、ある意味時間管理は気が楽かもしれません。

 

しかし、家庭学習を中心に進める場合は、しっかりと優先順位をつけて学習を進め、定期的に進捗を見直したり、ムダな学習は切り捨てたり、細切れの時間でできる暗記ものと、じっくり取り組むべき問題を分けて配置するなど、時間の使い方をしっかり見直す必要があります。

 

塾以外のプロも検討する

塾は時間が決まっていますが、通信教育や家庭教師なら時間の調整は大きく自由がききます。

 

通信教育は、集団ならではの緊張感や周りの友だちに刺激を受けてやる気が出るといった経験ができないことや、「ここだけ理解できない」という時にタイムリーに質問できないことがデメリットですが、

 

  • 科目別で選べる
  • 塾より低価格
  • 映像授業の質が高い

 

などのメリットも挙げられます。

 

家庭教師は、塾と同等かさらに価格は高くなりますが、その子に合わせた指導が受けられ、時間の融通が効くので受験が近づくまでスポーツや習いごとも続けやすいのが利点です。

 

ただし、塾でも通信教育でも家庭教師でも言えることですが、「まかせっきり」はダメ。

 

計画通りに進んでいるか、無理やムダな点はないか…定期的に見直して、時には目標の修正にも対応できるような体制も必要です。

 

そもそも中学受験は必須なのか?冷静に考えよう


中学校受験は本来、小学校の学習内容をしっかり理解した上でさらに深く考えられる子どもが、よりハイレベルな学習やより自分に合った方針の学習の機会を得るために受験するもの。

 

しかし実情は、首都圏を中心として「公立中学の質が悪いのが心配」「高校受験で苦労しそう…いま頑張っておいた方が楽なのでは」といった、ネガティブな要素を回避するために中学受験にトライする親子も少なくありません。

 

そして、本当に最難関校を自分の意志で目指したい子だけではなく、そういった周囲の風潮をみてなんとなく不安になり、塾の説明会などに参加した結果、「やっぱり受験した方が…」と踏み切る家庭も多くあります。

 

しかし、中学受験には、友だちと思いっきり遊んだり、スポーツや習いごとに打ち込んだり、家族で夕食を食べてぐっすり眠る…といった、子どもらしい生活を犠牲にしなければいけないという一面があることも確かです。

 

また、大器晩成型の子は、中学受験の段階ではまだ思考力やコツコツがんばる力などが発展途上であり、高校受験の時の方が成績も目標への意識も伸びていて、結果的にもっと上位の高校に行ける場合があります。

 

同じく、真面目にノートや課題提出する子、体育や音楽が得意な子は、内申(評定)が高くなり、当日の成績だけで決まる中学受験よりも高校受験の方が有利なケースも出てきます。

 

お子さんが公立中学から県立トップ校に合格したママは、

 

「娘が勉強でいい結果が出るのを面白いと感じだしたのは中2の終わり頃。睡眠時間も多めでないと体調を崩しやすく、性格も周囲よりおっとりしたタイプだったので、もし中学受験させていても合格していなかったと思います」(Nさん・46歳・高1のママ)

 

と話します。

 

塾に通うかどうかの前に、そもそも、公立中学がよくないという評判は本当なのか、私立や国立などの志望校は本当にわが子に合うのかどうか、過酷な受験勉強が子どもの性格や成長度合いに合っているのか…などの判断材料をしっかり集めて、冷静に考えてみることが大切といえます。

 

おわりに


親子ともに大きな時間的・肉体的負担を乗り越えなければいけない中学受験。

 

共働きの家庭ではよりスケジュールはタイトになりますが、働いている分、ここぞという時に迷わずお金をかけてあげられるといったメリットもあります。

 

中学受験をする・しないはもとより、塾に通うのかどうか、通うとしたらどのような形がいいのか…世間のうわさに惑わされず、親子ともに納得できる選択をしていきたいですね。

 

文/高谷みえこ

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