子育て
2020.07.23
2020.07.24
男は黒、女は赤。
一律でそう決まっていた時代と比べると、最近のランドセルは色もデザインも豊富で羨ましい。
数年前までは単純にそう思っていましたが、長女が小学生になってあることに気づきました。赤、キャメル、ラベンダー、ピンク、パステルブルーなど、色とりどりのランドセルを背負っているのはほとんどが女子。男の子は「黒」が圧倒的多数派だったのです。
長女のクラスはどうかと聞いてみると、18人いる男子の中でなんと17人が黒のランドセル、残りの1人は青とのこと。
こんなに選択肢があるのに、ほとんどの男子が黒を選ぶのはなぜ? うっすら抱いていた違和感と謎は、男の子のラン活体験を通してようやく解けたのです。
男の子にはパステルカラーの選択肢がない?
「ランドセルは水色がいい! それか金か銀か虹色!」
きっかけは、来春の小学校入学を控える長男のこんな言葉でした。
妖怪やウルトラマンと同じくらい、かわいいものも大好きな息子。水筒売り場で好きなものを選ばせたら、パステルピンクの「すみっコぐらし」水筒を迷うことなく手に取った5歳児です。
そこでデパートのランドセル売り場を訪れると、水色のランドセルは確かにありました。
ただし、いずれもリボンやハートの刺繍、花柄の内装が施されて「女の子向け」コーナーに並ぶものばかり。「男の子向け」コーナーには水色のランドセルが一切見当たらず、ほとんどが黒で、わずかにネイビー、ブラウン、カーキが続きます。