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子どもに「今日どうだった?」と聞いてはいけない理由

子育て

2020.11.03

2020.11.10

「うちの子、何を聞いても『わからない』ばかりで反応が薄い!!」と思ったことはありませんか。

 

このままじゃ語彙も増えないし、コミュニケーション力も育たないのでは…。

 

子どもが「わからない」ばかり言うのはなぜでしょうか。さまざまなプログラムで子どもたちのことば力を育ててきた高取しづかさんに聞きました。

論理力のトレーニング】答えやすい質問と親の応答力が大切

何を聞いても「わからない」という子どものお悩みをよく聞きます。

 

子どもがいつも「わからない」という背景には、いくつかの理由があります。

 

まず、あなたは子どもにどのような質問をしていますか?

 

幼稚園や保育園から帰ってきた子どもに「今日どうだった?」のような聞き方をしていませんか?「どうだった?」という聞き方は、漠然としていて何を答えたらいいかわからないのです。大人ですと「どうだった?」と聞かれたとき、相手が求めていそうなことを察して答えます。

 

でも、子どもは面倒くさいので、「べつに」「わからない」と言ってしまうのです。ですから、相手が拾いやすいところにボールを投げるつもりで、子どもが答えやすい質問を心がけてみてください。たとえば「今日は、お友だちと何して遊んだの?」「忘れ物しなかった?」「お弁当はおいしかった?」などと、具体的に聞くと答えやすいでしょう。

 

また、親が知りたいことだけを聞いていませんか?

 

子どもに聞きたい気持ちはよくわかるのですが、聞き出そうとして質問されていると、答えるのがめんどうくさくなって「わからない」と答えるものです。あなただって、根ほり葉ほり聞かれたら、いやになってしまうでしょう。子どもも同じです。

 

「ママは、○○ちゃんがママのいないところでどうしているのか知りたいのよ。ちょっとだけでいいので教えてくれたらうれしいな」などと、子どもにとってはたいしたことなくてもママは知らないことだから話してほしい、という気持ちを伝えるのもいいと思います。

 

自分で伝えることが苦手な子どもの場合は、子どもが感じていることを想像して、2つか3つ例をあげて選んでもらうのがおすすめです。選ぶだけですからハードルが下がって、子どもは気持ちを伝えやすくなります。これを繰り返しているうちに、子どもは言い方に慣れてきて伝える力がついてきます。

 

子どもの表現力をつけるには、親の応答力もポイント。「へぇ~」「そうなの!!」とおもしろがって聞くと、子どもはもっと話したくなります。言ってくれたら「ありがとう!」「あなたの気持ちがわかってうれしい」とメッセージを伝えること。こうした積み重ねで、少しずつ子どもの「わからない」が減っていきますよ。

 

PROFILE 高取しづかさん

髙取しづかさんプロフィール写真

NPO法人JAMネットワーク代表、ことばキャンプ教室主宰。「子どもの自立トレーニング」をテーマにメディア出演や講演を行っている。『ことば力のある子は必ず伸びる!』(青春出版社)など著書多数。

 

ことばキャンプとは…

人とつき合っていくときにかかせない、コミュニケーションする力のトレーニングプログラム。 米国の学校や家庭で行われていたオーラルコミュニケーション教育と異文化コミュニケーションを分析し、7つのチカラ(度胸力・論理力・理解力・応答力・語彙力・説得力・プレゼン力)を伸ばすために考案された。7つのチカラ引き上げを狙いとしたトレーニングによって、話すチカラ、聞くチカラを楽しく身につけられる。
ことばキャンプ http://kotobacamp.com/

 

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文/高取しづか イラスト/fancomi

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