子どもに錠剤を飲ませる際の注意点

 

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子どもに錠剤をのませる場合、一番注意しなければいけないのは、薬がのどに詰まったりして窒息することです。 薬が気道に入って呼吸が妨げられてしまい、ときに命に係わる重い症状になってしまう可能性があります。 こどもが窒息の症状を起こしているときは、次のような様子が見られます

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●のどを抑える、口に指を入れる


●声が出せない


●呼吸が苦しそう


●顔色が急に青くなる このような症状があれば薬が詰まってしまったり、何かを誤飲してしまったりする可能性があるので、場合によっては救急車を呼び、応急処置を行いましょう。

カプセル錠を飲ませるコツ

カプセル剤は素早く飲まないと、口の中や食道にくっついてしまうことがあります。口に入れたらなるべく早めに、そして多めの水で飲ませてあげることが大事です。 飲ませ方の注意点として、極端に上を向かせて飲ませる方法は避けるべき。こうすると、喉に引っかかる感じがして吐き出しやすくなってしまいます。 ごはんを食べるときと同じような姿勢で、少し下を向き加減で飲ませるとスムーズに飲めます。

 

錠剤は割ったり砕いたりしないで!

また錠剤が大きいからといって、錠剤を割ったり砕いたりするのは厳禁です。薬によっては割ったり砕いたりすることで薬の効果が出すぎてしまったり、苦みが強くなってしまうことがあります。 錠剤が大きくて飲ませづらい場合は、薬剤師に相談してください。 錠剤にもいろんな大きさの薬がありますので、まずは小さい錠剤からチャレンジしてみるのが良いでしょう。錠剤デビューしてみたいと思ったら、処方してくれる医師に相談してみてください。

 

(※1)愛知県薬剤師会薬に関するQ&A
(※2)内閣府大臣官房政府広報室政府広報オンライン

 

 

文:けん@薬局薬剤師