視力の発達には「月齢に合った遊び」が大切
赤ちゃんの視力は月齢が進むにつれてどんどん発達していきますが、単に時間が経てば視力がアップするわけではありません。 というのも、目からとり入れられた情報は、脳へ正しく伝えられることによって初めて認識されるもの。赤ちゃんはこの情報経路が未熟なため、「視力」が非常に低く、色を識別することもできないのです。 日々さまざまなものを見ていくなかで、脳への経路が自然に鍛えられ、結果として視力が発達していくと考えられています。したがってこの時期に、十分に目に刺激が加わらないと、視力の発達に異常をきたすことも考えられます。 赤ちゃんの視力の発達を促すには、その月齢に合った遊びを取り入れることが大切です。具体的には次のようなものがおすすめです。
<新生児期~生後2か月頃>
この時期は、まだぼんやりした視界ですが、動くものに反応します。ベビーベッドにメリーを取りつけたり、音が出るおもちゃなどを目の前で動かしてあげる遊びがおすすめです。
<生後3~6か月頃>
色の識別が徐々にできてくる頃なので、色のはっきりしたおもちゃや絵本であやしたり、見せたりするのがおすすめです。
パステルトーンのかわいらしいおもちゃもありますが、赤ちゃんの目に見えやすいのは「はっきりした色合い」。時期に合ったものを用意しましょう。
<生後7か月以降>
生まれたときに比べてずいぶん視力が発達する時期ですが、まだまだ未完成な状態です。 この時期はひとり遊びを通して、好奇心や運動機能を育む時期でもありますので、おもちゃの鏡や色の鮮やかなベビージムなどを用意してあげるとよいでしょう。