「ゲーム障害」子どもにあらわれる変化とは

 

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残念ながら治療法は確立されていないのが現状で、何らかの薬を使用すればゲームへの依存を断ち切れる…ということはありません。 現在、ゲーム障害に対して行われている治療は、認知行動療法などの精神療養やカウンセリングが主体となります。 また、重症な場合には、ゲームを使えない環境に身を置いて生活リズムを整えるために入院が必要になることも。 次のような行動の変化があったら、ゲーム障害が疑われますので注意して見守りましょう。

 

●ゲームの使用時間が異常に長くなった
●夜中までゲームをして朝起きられない
●ゲームのことを気にしすぎて他のことに興味がなくなる
●ゲームに関して注意すると激しく起こるようになった
●ゲームに関することで明らかなウソをつくようになった

 

ゲーム障害は、単にゲームを取り上げれば治るものではありませんので、専門家の介入が必要です。 これらの症状があるときは、できるだけ早く専門の医療機関を受診しましょう。 治療方針は医師や臨床心理士とよく相談して決め、ご家庭でも適切なケアを続けていきましょう。

 

(※1)日本経済新聞「ネット依存、中高生93万人」

 

 

文:成田亜希子