青い鳥症候群…理想と現実のギャップに耐えられない夫の特徴と対処法

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青い鳥症候群とは、「もっと自分にあった職場があるのではないか」「もっといいパートナーがいるのではないか」と考え、転職や新しい恋を繰り返す人のことをいいます。このような夫を持つと家庭が安定しづらくなり、妻も苦労してしまいがちです。「私の夫は青い鳥症候群かも…?」と感じた方は、その特徴と対処法を身につけて、改善を目指していきましょう。

 

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童話が語源?青い鳥症候群とは


青い鳥症候群は、童話『青い鳥』の物語が語源です。「主人公のチルチルとミチルが、幸せの象徴である青い鳥を探して旅に出ますが、帰ってくると家で飼っていた鳩が青いことに気づかされる」というお話。つまり、幸せは身近に存在していて、それに気づくことが大切だということを教えてくれます。

 

青い鳥症候群とは、この物語の主人公のように、「青い鳥」を追い求める人たちのことです。青い鳥症候群の人は、自分の理想と現実のギャップに不満を感じると、自分が恵まれていることや自分の非を認めようともせずに、周りの環境を変えようとします。「今よりもっと良い職場があるはずだ」「もっと自分に合った人がいるはずだ」などと考える傾向があり、転職や新しい恋愛を繰り返すのが特徴です。

 

青い鳥症候群の特徴とは


青い鳥症候群の人は、理想と現実とのギャップに耐えきれず、家族を巻き込み、さまざまな問題を起こしてしまうこともあります。夫に以下の特徴があてはまった場合は、妻がその問題を改善できるよう促してあげることが大切です。

 

1.プライドが高い

プライドが高く、自分を過大評価している人は、青い鳥症候群になりやすい傾向にあります。上手くいかないことを実力が伴っていない自分のせいだとは考えず、「自分がこんな仕事をしているのはおかしい」「もっと自分を評価してくれる会社があるはずだ」と考え、転職を繰り返してしまいがちです。

 

2.自分に自信がない

自分に自信がない人も、青い鳥症候群になりやすいといわれています。自分に自信が持てないと、自分の選択にも自信を持つことができなくなってしまうため、「この道を選んでよかったのだろうか?」と不安に襲われることも多くなります。その結果、知らず知らずのうちに、今よりも良い環境を求めるようになり、職場などを転々としてしまうのです。

 

3.他人と比べて嫉妬する

自分と他人を比較しやすい人は、他人が自分よりも幸せなことが許せず、環境を変えて幸せを手に入れようとします。しかしながら、もともと嫉妬深い性質のため、初めに対象とした人よりも幸せになれたとしても、また別の人に妬みを感じ、満足することができなくなってしまいます。現状に満足できない状態が続いてしまうため、このようなサイクルを繰り返してしまうのです。

 

4.完璧主義者である

完璧主義の人は、常に自分の理想を追い続ける特徴があります。一見良いことのようにも思えますが、完璧主義者は妥協することを嫌うため、理想を再現することができないと、「自分はなにをやってもダメだ」と無気力になってしまうことがあります。このような状態になると、うつ病を発症する可能性も高くなるため、注意が必要です。

 

うつ病にも繋がる?青い鳥症候群の対処法


夫が青い鳥症候群の場合、職や収入が安定せずに、不安な生活が続くことでしょう。「理想ではなく現実をみてほしい」と願う妻も、多いのではないでしょうか?ただ、青い鳥症候群の人自身も、さまざまな性質が原因で、理想と現実とのギャップに苦しんでいることもあります。

理想が実現されないと無気力になってしまうこともあり、うつ病などの精神疾患に繋がる可能性も否めません。安定した生活と夫の健康を守るためにも、妻が以下のような対処法を理解し、一緒に歩んでいくことが重要です。

 

1.自分自身を認める

青い鳥症候群からうつ病を患ってしまう人は、理想と現実の差に耐え切れないことが原因となります。そのため、青い鳥症候群を改善するためには、まず自分自身を理解することが大切です。自分の能力の限界を知り、完璧ではない自分も受け入れられるようになりましょう。

自分で客観視することが難しい場合は、妻が夫の性質を教えてあげるのも一つの方法です。自分自身を認められるようになれば、現状に納得することができ、一つのことを長く続けられるようになるでしょう。

 

2.人とコミュニケーションをとる

青い鳥症候群の人は、プライドが高く否定されることを嫌うため、何でも自分自身で解決しようとします。しかし、人の意見を聞かないと、自分の理想ばかりにとらわれ、現実から目を背けてしまいがちです。うまくいかないことがあったときや不満を抱えているときは、思い切って周りの人に相談してみることが大切です。

客観的な意見を聞くと考え方が変わったり、現在おかれた環境下でもより良い生活をするヒントがもらえたりします。人の考えを知り、柔軟さを学ぶことで、どんな環境でもプラスにとらえる力を身に着けることが可能となるのです。

 

まとめ


青い鳥症候群を改善するためには、夫のことを理解している妻のサポートも大切になります。夫に自分自身の性質や現状の幸せを理解してもらい、自分を変えることで、理想を実現できる人に近づいてもらうことが必要だと言えるでしょう。

 

文/久木田みすづ

 

久木田みすづ

精神保健福祉士・社会福祉士。福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。