〝ほめ殺し〟されてるの?(加奈さん/45歳/ジム勤務)
早くに母を亡くし、父子家庭で育ちました。だから結婚して義理とはいえ、母親ができたことが嬉しくて。離れて暮らしているので、密に連絡を取るようにしているのですが、そのときに悩みとかも相談していたんです。 嫌がることなく相談に乗ってくれて、子育てのことなどを細かく教えてくれるのはとても助かるのですが、答えに説得力がないというか…本当に考えてくれているのかなと思うんです。 子どものことも、小さい頃からかわいがってくれているのですが「すごい! 天才~」「センスあるよ~、将来は学者かな」など大げさが過ぎて。褒めて伸ばすにしても、あまりにもわざとらしいんですよね。 小さい頃は良かったのですが、さすがに子どもも中学生になると言葉の薄さを子どもも感じるらしく「信じてくれているのはわかるんだけど、言葉に説得力ないんだよね…小さい頃のままの感覚なのかな? 俺の何を知ってるのって感じ…」と辛らつです。 「しょせんは他人」の嫁ですから、気を使ってくれているのかもしれませんが、ただただそつなく褒めちぎるあの感じに、最近は少し疲れています。
文:恩田有起
自宅で、仕事と介護をしながらライターとして活動中。大学生と中学生の子を持つ二児の母。マイブームはひとりカフェ。ipadや手帳を持ち込んで、まったりと作業することがなによりの贅沢。最近の悩みは、カフェスイーツを食べずにはいられないこと。