太宰と同時代に生きた重要人物が勢ぞろい!
映画オリジナルのキャラクターで、太宰に「人間失格」の執筆を依頼する老舗出版社の若手編集者・佐倉潤一を演じるのは成田凌。「MEN'S NON-NO」専属モデルとして活躍しながらも、3月に開催された日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞して若手実力派としても大きな注目を集め、『愛がなんだ』『さよならくちびる』『カツベン!』など今年も話題作への出演が続いています。
太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻)の弟・太田薫を演じるのは千葉雄大。昨年は『スマホを落としただけなのに』で、過去にトラウマを持つ刑事役を力強く演じ、先日発表された続編では見事“主演”に抜擢。30歳を迎えた現在、その“可愛さ”に磨きがかかるばかりでなく幅広い役で好調にキャリアも重ねています。
また、太宰が心を許す親友であり、脚本家としてラジオやテレビ等を中心に活躍した気鋭の作家・伊馬春部には、瀬戸康史。NHK連続テレビ小説「まんぷく」で盗人として登場するも徐々に人として成長していくキャラクターを演じたことでも話題になりました。
さらに、太宰を批判する若き日の三島由紀夫には、『シン・ゴジラ』や『万引き家族』など話題作への出演が続く若手実力派俳優の筆頭株・高良健吾。本作ではスター作家に喧嘩を売る野心的な若手作家を、高良が強い目力と堂々たる演技で演じ、小栗演じる太宰との直接対決に挑みます!
そして、最後に、代表作「堕落論」など過激な思想で戦後一躍時代の寵児となった無頼派(ぶらいは)を代表する作家であり、実際に太宰の友人でもあった坂口安吾を演じるのは、映画『Diner ダイナー』の主演に続き、2作目の蜷川作品となる藤原竜也。藤原が体現する唯一無二の存在感が見どころとなりそう! かつて互いに蜷川監督の父・蜷川幸雄氏に見出され、厳しい稽古にも耐え切磋琢磨して共に演技を磨いた“盟友”とも呼べる小栗と、芸術に全てを捧げる“同志”として肩を並べる姿にも注目したいところです。
小説「人間失格」誕生の裏に隠された、太宰と3人の女たちとの“運命の恋”に、彼らがどのように関わり巻き込まれていくのか―。蜷川実花監督ならではの至極の艶やかなビジュアル・ワールドで繰り広げられる、日本映画界を牽引する実力派俳優達の圧巻の演技に酔いしれちゃいましょう。