大人になってからは、当然のように言える食事後の「ごちそうさま」。しかし子どもにとってはひとつひとつが大事な前進です。ネット上では「ごちそうさま」のあとに返す言葉で、様々な流派が生まれていました。

食後のあいさつ「お粗末様でした」以外の返し方は?


普段であれば食事後の「ごちそうさま」には「お粗末様でした」と返しますが、「子どもに言うのは少し違和感がある」という人も少なくありません。まず見られたのは「一緒にごちそうさまと言う」との意見。「『お粗末さまでした』って言っても、子どもには難しいと思う」という理由が上がっています。

 

次に多かったのは「はーい!」という返事。ただ返事をするだけではなく、「はーい!」のあとに「ありがとう」「お片づけしてね」「よく食べました」など様々なパターンが見られました。食事後の片づけを習慣化したり、食べ切ったことをほめるのは重要なようですね。

 

他にも「どういたしまして」「おりこうさんでした」という返事が上げられていました。もちろん中には「お粗末様でした」と返す人も見られ、「定型文みたいな感じで返してる」「『ごちそうさま』に対する返事としては、1番適切だと思う」といった声も。

 

ちなみに関西圏の人は、「息子の『ごちそうさま』には、『よろしゅうおあがり』って返してますよ」「ずっと『よろしおあがり』で育ってきたし、子どもに対してもそう言ってる」とコメント。地域差のある返事に「初めて聞いた!」「響きが可愛くて使ってみたくなる」といった反響が寄せられていました。

返事をした方がきちんと「ごちそうさま」が言えるように


子どもの「ごちそうさま」に対し、返事をするのにはどういった理由があるのでしょうか? ネット上では「些細な挨拶でも返事をしてあげるのは大事。『必ず作ってくれた人がいる』ということを教えなきゃいけない」「食べてくれたことに対して、『ありがとう』という気持ちを伝えたほうがいい気がします」「食べ残さなかったことを褒めるのは当然のことだから」などの理由が。

 

また多く見られたのは、「外出先であろうと、きちんと『ごちそうさま』を言えるようになってほしい」という意見でした。「食育のひとつとして、『ごちそうさま』や『いただきます』を重視する人は多いよね」「牛丼屋とか定食屋で『ごちそうさま』を言わない大人が多いけど、うちの子はちゃんと言える人になってほしい!」といった声が。食育の一環で、「ごちそうさま」に対する返事を意識している人は少なくないようです。

「食育」で食後のあいさつを重視する人は過半数!


子どもの「ごちそうさま」に関する声の中で、多く見られた「食育」というキーワード。住宅に関するサービスを提供する株式会社オウチーノは、以前「子どもの『食育』に関するアンケート調査」を実施していました。

 

食育を実施している女性に「子どもの『食育』として、実践していること」を聞くと、「『いただきます・ごちそうさまでした』をきちんと言う」が60.1%で1位に輝いています。次いで「栄養バランスを考える」「1日3食食べる」という回答が共に59.0%で2位という結果に。

 

さらに同アンケートでは「『食育』を行ってから、子どもに何か変化があったか」も質問。結果を見ると、1番多かった回答は「食べることが好きになった」で25.1%の割合でした。また、15.3%の人は「家族間の会話が増えた、関係が良くなった」と回答しています。

 

「ごちそうさま」を言えた子どもが、思わず嬉しくなるような返事を考えてみてはいかが?

 

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文/長谷部ひとみ