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自分ひとりではなにもできないくせに、妻を召使のように使い、横暴な言動を繰り返すモラハラ旦那。「それでも家族のために!」と歯を食いしばり、耐え抜いてきた妻たちですが、もはや我慢も限界!! 追い詰められた妻たちの「完全逆転劇」をお聞きください。

モラハラ夫に限界を感じた妻たちの反撃体験談

旦那が震え上がったトドメのひと言(蘭さん/32/看護師)

子どもができたなら、母親が手を取られるのは当たり前だと思います。だって子どもは「時間とお金を使って大切に育てていく夫婦の宝」…旦那も同じ認識とばかり思っていました。

 

でも、もともと自分じゃなにもできない旦那。子どもが熱を出してつきっきりになっていたときや、保育園の行事や集まりで家を留守にしたとき、なにもせずにただただ家で待っているんです…食事もとらず、部屋も散らかったままで。

 

そして私に向かって「妻は夫を優先するもんだろ!」とキレる始末。「少しは自分でやったらいいじゃない!」と言っても「いったい誰のおかげで生活できていると思ってるんだ!?」とモラハラ発言です。

 

そんな出来事が数回続いたとき、ついに我慢の限界を迎え言ってやりました。「だったら、家賃も光熱費もすべて折半でいいわよ! もちろん家事育児もすべて折半! 文句ないでしょ!?」普段反論しない私の猛抗議に、明らかに戸惑っている旦那。

 

(これはチャンス!)と、さらにとどめを刺してやりました。「私には自分で生活できる稼ぎもあるし、家事も育児もひと通りできる。むしろ、あなたがいる意味ってあるのかしら!?」。

 

それ以来、自分からあれこれ手伝ってくれるようになった旦那サマ。協力してこそ夫婦ですものね(笑)。

横暴ぶりの「記録」を見せつけてやった(理穂さん/35/パート)

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うちの旦那は超がつくほどの亭主関白。家では本当になにもしません。箸を用意しないとご飯も食べないし、飲み物もコップに注いであげないと飲みません。用意しないと着替えもしないし、自分の出したゴミをゴミ箱に入れることもないんです。

 

そのくせ私が着替えの準備を忘れたりすると、激しく怒るんです。「誰のおかげで飯を食えてると思ってんだ!?」なんてまだマシ。私が体調不良で寝込んでいたとき、帰ってきた旦那に「早く飯作れよ! 俺が餓死したら、お前責任とれるのか!?」と言われたんです。

 

(もう耐えられない)と思った私は、この横暴ぶりを「記録に残していく」ことにしました。会話は常にボイスレコーダーで録音、様子はスマホで隠し撮り。そして我慢が限界に達したとき、「限界です。別れましょう」と、いままでの「記録」を目の前で流したんです。

 

「これはモラハラ。きっとこれが証拠となって、離婚理由として十分認められると思います」。でもそんな旦那でも、別れるつもりは私にはありません。もちろんこれは脅し(笑)。それでも私の気迫にビビりまくった旦那は、一気に優しくなったのでした。めでたし、めでたし!!

姑の言葉を信じて相談してみた(陽子さん/34/事務員)

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リビングで座る席、食事の時間、箸やコップを置く位置、お風呂の時間、朝起きる時間、料理の味つけなど…超細かいルールが山のようにある旦那。しかもすべて人にやらせるばかりで、自分ではなにもしません。

 

でも、そのうちのひとつでも不備があるとひどく叱られます。「俺のことを常に考えて行動しないから、こうなるんだ!」とか「嫁に来たんだから、すべて俺に合わせるのが当たり前だろ!」と理不尽なことばかり。

 

「もう離婚しかないかも…」限界を感じた私の頭にふと浮かんだのは、結婚のときに姑が言ったある言葉でした。「子どもの責任は親にある。息子になにか問題があったら、何でも私に相談してね」。すがる思いで泣きながら姑に電話し、すべてを打ち明けたんです。

 

その週末、旦那は実家に呼び出され、しばらくして両親と一緒に戻ってきました。そし親子3人で私の前で土下座し、舅は「バカ息子が本当に申し訳ない! 今後二度とこのようなことがないように厳しく叱ったので、様子を見てやってほしい」と言ってきたんです。

 

旦那の横暴な態度は緩和され、いまは平穏に生活しています。よい義両親に巡り会えて、本当に感謝です。

我慢せず自分の気持ちを伝えることが大切

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ライター:葛西 明

耐えていてばかりで心が壊れてしまう前に、反撃してみるのも必要なのかもしれません。だってあなたは妻であって、召使や家政婦ではないのですから。我慢することで「この調子でも大丈夫なんだ」とつけ上がらせてしまうのが、もっともよくない選択ではないでしょうか。