少し前まで、ランドセルは「年末年始の帰省」に祖父母がプレゼントしてくれるイメージでした。それが「夏のお盆休み」の時期になり、いまや5月には予約を終えているのが当たり前(!)。人気の商品は早期に予約終了するため、検討する時期もどんどん早まって…いまや〝ラン活〟はママたちの一大行事となっているのだそう。そんな「ランドセル選び」が、ママ友ヒエラルキーにも影響を及ぼしていると聞き、お話を聞いてきました!
■〝ラン活〟してないなんて! (里美さん/37歳/歯科衛生士)
息子が年長クラスに上がり、GWも明けた頃のこと。保育園にお迎えに行くと、ボスママグループに囲まれて「ランドセルはどこに注文したの?」と聞かれました。「へ? 誰の?」なんてトンチンカンな返しをしたところ「決まってるでしょ、息子くんのだよ! まさか〝ラン活〟してないの?」と驚かれました。 話を聞くと、どうやら4月中には資料請求を済ませ、GWはランドセルの見学会に行くのが「常識」で、みなさん〝ラン活〟に大忙しだったとか。努力とリサーチの甲斐あり、お目当の高級ランドセルや工房系ランドセルを無事に注文できたんだそう。 「夏休みにおばあちゃんたちが買ってくれるのかしら」「手軽に購入できるランドセルだって、いいものあるしね」と口々にフォローされましたが、その目はなぜか「勝者から注がれる哀れみ」に満ちています。 息子はわんぱくなので、耐久性や保障については重々チェックしようと思っていましたが…それ以外にそれほどのこだわりはありません。ママたちが必死になる〝ラン活〟の意味が、いまだにわからないままでいます。