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子どもが風邪を引いた、熱を出した、ケガをした…。様々な理由で病院に子どもを連れていく機会があると思います。ところで、親はいつまで子どもの診察についていくものなのでしょうか。

 

診察に同伴しなくなるタイミングは?


大学生の子どもを持つある女性は、子どもの診察についていくべきか悩んでいました。彼女によると口内に違和感を覚えた子どもが歯科医に診てもらったところ、「大学病院で精密検査をした方がいい」と紹介状を託されたそう。

 

子どもから紹介状を渡された彼女はふと、「子どもの診療に親はいつまでつき添うものなのか疑問に思った」と言います。ちなみに彼女自身は両親が放任主義だったこともあって、小学校高学年の頃から1人で病院へ。高校時代に手術を受ける時も1人で手続き・入院したそうで、「一般的な感覚が欠落していると思う」と明かしました。

 

ただ今回ばかりは精密検査を要請されるほどとあって、診察結果の又聞きでは不安が残るとのこと。そこで彼女はネット上で、「年齢や症状などによって変化するとは思いますが、皆さんはつき添いについてどうされていますか?」と質問。すると大きな反響を呼び、「気づいたら1人で行かせるようになってた…」「確かに“何歳まで”とは考えたことがなかったなぁ」といった声が寄せられています。

つき添うかどうかは各家庭によって異なる


多く見られた反応としては、“症状によって送迎はする”というもの。「高熱でフラフラしてる時は年齢に関わらず車で連れていってました」「足を骨折したときはさすがに手を貸してたかな」という声がありましたが、診察室までつき添ったかは各家庭で異なっている様子。

 

また「新規の病院で診てもらう時はついて行きます」「どんな症状でも初診の時は私も診察室に入るかな。治療方針や薬の内容を詳しく聞きたいので」「我が家は徒歩圏内に病院がないので今も送迎が必須」と、やはり状況・環境にも左右されるようです。

 

ほかに“年齢”という観点では、「小児科を卒業したと同時につき添いも卒業!」「高校生になってからは本人の判断任せ」といったものが。一方で「年齢は関係ありません。患者の知性&判断力によって親の出番かどうか決まります」「心配なら子どもが何歳でもつき添えばいいんじゃないかな」との指摘も見られました。

 

中にはぞッとするような経験を明かす人もいて、「娘が歯の治療で一時意識不明になったことがあって、それ以来なにがあるかわからないのでつき添うようにしています」「大学生の息子がおできの手術をしたとき、簡単な手術だからとつき添いを断られました。でも実際は長時間に及んだ上に頭痛が酷かったらしいので、あとで後悔しないよう心配ならついて行くべきです」といった声が寄せられています。

「保護者の同伴が必要」となる施設もあるので注意


子どもの診察に親が同伴するか、判断に迷うときは病院の公式サイトをチェックするといいかもしれません。実は“親の同伴”について明記している医療施設は数多く見られます。

 

例えば「後楽園ウィメンズクリニック」公式サイトでは、質問コーナーの回答として「中学生と高校生の方の初診時は、保護者の方と同伴でご来院ください」と記載。婦人科となると月経不順や性感染症などデリケートな部分も多いので、安易に「1人で行ける」と捉えない方がいいかもしれません。

 

長野県の「飯田医師会」公式サイトでは、“かかりつけ医のススメ”というページに「子ども一人での通院はできるだけ避ける」との表記が。その理由として、「家庭での看護法など、細かい指示ができにくい場合があります」と挙げています。また「病状の説明を補足するためにも、できるだけ事情を知っている大人が付き添いましょう」と勧められているので、事前に子どもの症状をしっかり把握しておきたいところ。

 

子どもが不安になることのないよう、しっかり寄り添ってあげてくださいね。

 

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文/河井奈津