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■「手軽さ」ばかりが強調される一方で……

自宅で作業ができ、納期に合わせて自分のペースで仕事ができる、「テープ起こし」。特別なスキルが必要とされるわけでもありませんから、「主婦向け」「小さなお子様がいても大丈夫!」などと、手軽さばかりが強調されるようなケースも少なくありません。 しかし実際にテープ起こしの仕事に取り組んでみると、求められる作業レベルはまちまちであることがわかります。またデータの元となる録音音声も、常に聞き取りやすく快適なものであるとは限りません。 たくさんの人が同時に会話を楽しんでいるような音声や、人の声よりも周囲の雑音ばかりが目立つような音声の、テープ起こしを依頼されるケースもあるでしょう。 テープ起こしの仕事は、納品した分量によって報酬金額が決定されるケースがほとんどです。このため、状態の悪いデータからのテープ起こしを受注した場合、「報酬金額はそのままで、作業時間ばかりが積み重なっていく……」なんてことにもなりかねません。 たとえ副業であっても、テープ起こしを「仕事」にするためには、やはりそれなりのスキルが求められます。ヘッドホンなどの仕事環境を整えるほか、テープ起こし専用の講座などに参加して、そのコツやテクニックを学んでみるのもオススメです。

■テープ起こしの副業で、どれぐらい稼げるの?

副業をする目的は、ずばりお金を稼ぐこと!テープ起こしについても、「実際にどの程度稼げる仕事なのか?」を気にする方は多いことでしょう。 テープ起こしの仕事の需要は高く、インターネット上でもさまざまな仕事がやり取りされています。スマートフォンなどで「重要そうな内容は、とりあえず録音する」という選択をしやすくなった今、「必要部分だけを選び文書化する」という作業のニーズも高まっている、というわけですね。 初心者からベテランまで、テープ起こしに関する仕事は、非常に選びやすい状況にあると言って良いでしょう。こうした状況の中、どれぐらい稼げるのかは「どのような仕事を選ぶのか」によっても変わってきます。 難易度も重要度も低い録音内容であれば、「60分5,000円程度」の仕事も存在していますし、ある程度専門性のある内容の場合「60分15,000円程度」で、募集がかけられるケースが多いようです。また録音音声が「外国語」の場合、さらに報酬金額は跳ね上がります。英語音声の場合、報酬相場は約2倍となるでしょう。 テープ起こしの副業は、実際の作業時間がどれぐらい必要なのかによって時給は変わってきます。まずは簡単そうな仕事から、自分のペースを見極めつつ、仕事を進めていくのがオススメです。

■まとめ

テープ起こしの副業は、在宅ワークの中でも「稼げる仕事」として人気があります。その仕事内容は、決して簡単ではないものも多いですが、「慣れ」と「経験」である程度対応できるようになっていくでしょう。 「やってみたい!」と思ったときには、多少単価が低くても、無理なく取り組める内容のものを選択するのがオススメです。徐々に自信を身につけて、専門性の高い内容にもチャレンジしてみてくださいね。