職場で活躍するために、必須と言われる能力の一つが、「マネジメント能力」です。特に「中堅~ベテラン」に差し掛かってきた年代にとっては、重視するべきスキルだと言えるでしょう。 マネジメント能力は、自分自身の努力と工夫で伸ばしていくことが可能です。マネジメント能力の詳細と共に、成長させていくためのコツを紹介します。 プロジェクトや部下を束ねる立場になったときには、ぜひチェックしてみてください。
■マネジメント能力とは?
マネジメント能力とは、仕事におけるさまざまな物事を取り仕切り、より良い方向へと向けて運営・管理していくための力のことを指しています。 この言葉だけを聞いても、「なんとなくわかるような、わからないような……」なんて、曖昧な印象を抱く方も多いのかもしれませんね。また「リーダーシップとの違いがわからない……」と、戸惑う方もいるのではないでしょうか。 多数の部下を引っ張っていくために必要なリーダーシップも、マネジメント能力の一つだと言われています。しかしリーダーシップは、「人」に対してのみ、発揮される力です。 マネジメント能力が対象としているのは、「人」だけではありません。「物」や「お金」、または「プロジェクト」や「部署」など、経営全体を見据えながら、自身が思い描く目標を達成するために、運営・管理していくための能力となります。
■基礎スキルのアップで、マネジメント能力を高めよう!
マネジメント能力の定義について改めてチェックしてみると、さまざまな能力が複雑に絡み合っていることがわかります。「伸ばして」と言われても、「いったいどうすれば良いのかわからない!」と感じる方が多いのも、この複雑性が原因だと考えられます。 とはいえ、マネジメント能力が、さまざまなスキルの複合体であるということには、変わりがありません。この「マネジメント能力を構成する基礎スキル」を確実に伸ばしていくことで、能力全体をアップさせることができます。 では、マネジメント能力を高めるために必要となる「基礎スキル」には、どのようなものが含まれているのでしょうか。以下の5つを意識してみてください。 ・戦略や課題を把握した上での、適切な目標設定能力
・スケジュール管理能力
・コミュニケーション能力
・チーム全体を正しい方向へと導く、分析力と判断力
・部下の資質や仕事ぶり、プロジェクト全体を正しく評価する力 マネジメントの基本は、目標を設定し、それに向けて適切な管理・運営を行うということです。そのためには、プロジェクト全体や、参加メンバーそれぞれの仕事ぶりを把握した上で、適切なスケジュール管理を行う必要があります。 必要な情報から適切な分析をし、ときには厳しい判断を下さなければならないこともあるでしょう。またメンバー全体を率いていくため、またより良い結果を生み出すためには、コミュニケーション能力が欠かせないポイントとなります。 また見逃しがちですが、「きちんとした評価ができる」ということも、全体の士気を高めるためには重要なこと。これらの項目を意識することが、マネジメント能力発揮につながっていきます。