象印「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」

煮込み料理といえば、鍋を火にかけている間はつきっきりでないといけない…。小さな子どもがいる家庭の場合、意外とこれが一番難しかったりします。調理工程は少なくても、これができなくて煮込み料理を敬遠している人もいるかもしれません。 そんなママにおすすめなのが、象印の「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」。最近は電気調理鍋が続々と登場していますが、この鍋はただ放っておける以上のメリットがあるんです。 今回は付属のレシピ集を見ながら「豚の角煮」を作ってみました。その使い勝手とともに、どんなことができるのかをお教えします。

炊飯器サイズなので置き場所に困らない


EL-MB30がほかの電気調理鍋に比べて優れているのは、まずそのサイズ感です。幅29×高さ25×奥行き37.5cmなので、5.5合炊きの炊飯器くらいのイメージ。 ほかの電気調理鍋は大きめのサイズのものが多いので、この大きさであるということは強みのひとつと言えます。その反面、人数が多い家庭には不向きですが、4人分くらいのおかずなら問題ありません。 使い方もシンプルで、150のレシピが出ている付属のレシピブックを見ながら、材料と手順を参考に調理モードと時間を選択するだけ。常にレシピブックを手元に置いておく必要性があるものの、インターネットに接続するなどの複雑な操作は不要です。

象印「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」の操作方法
▲炊飯器でのノウハウがある象印らしい、見やすくて大きなディスプレイを採用

圧力モードを使い分けて下茹でから煮込みまでを一台で完結


EL-MB30は「自動圧力IHなべ」という名称どおり、電気で使える圧力鍋です。圧力モードは2種類あり、気圧の調整をせずに1.2気圧でキープする「一定圧力」モードと、1.2気圧の加圧を加えて食材を柔らかくしてから、1.0気圧で内なべに対流を起こして食材に味を染み込ませる「可変圧力」モードが選べます。

4人分の角煮の場合は、一定圧力で約35分下茹でし、一旦豚肉を水で洗ってきれいにしたら、豚肉と調味料を内鍋に戻して「可変圧力」で調理するという作り方です。

象印「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」の調理シーン
▲下茹ででしっかり加圧することで、味が染み込みやすくなる

ちなみに、一定圧力で下茹でをする際は自分で時間を設定しないといけませんが、可変圧食を加える際は、レシピブックのメニュー番号を入力するだけで、自動で時間を設定してくれます。角煮の場合は、沸かしに約15分、調理に約1時間10分がかかるので、下茹での時間を加味しても約2時間で完成するんです。 しかも、調理中は何もしなくていいので、その間に別のおかずを作ったり、洗濯物をたたむなど別の用事ができるのがありがたいですね。肉じゃがなど一部のレシピは最長12時間前からの予約調理にも対応しているので、朝起きて材料をセットしておけば、帰宅したときにはおかずが1品完成しているという、忙しい主婦にとっては”魔法の鍋”でもあります。

落しぶたやかき混ぜをしなくてもとろとろの角煮が完成


可変圧力での調理を開始して1時間25分、ようやく豚の角煮が完成です。かき混ぜる棒などが付いているわけでもないのに、ちゃんと全体に味が染み込んだとろとろの角煮は、正直、これまで作っていた渾身の力作とほぼ遜色がないレベル。むしろ、自分でイチから作ると毎回仕上がりにムラがありましたが、これならいつでも同じクオリティで作れるというのも強みです。

象印「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」で作った豚の角煮
▲これまで何時間もかけて作っていた角煮がたった2時間で完成

しかも味がしっかり染みていてるので家族全員が満足できるはず

今回は肉料理を作りましたが、もちろん魚の煮付けを作ったり黒豆を炊いたり、さらには無水調理に加え、ヨーグルトや甘酒などの発酵料理も作れます。手動で調理時間を設定して、家庭ごとの味を生み出すことも可能です。 カレーなど匂いの強い煮込み料理を作ったあとは「クリーニング」機能を使えばOK。長く使うからこそ、手入れのしやすさも大切です。 2017年9月に発売したモデルなので、現在は3万円前後で販売されています。この価格帯であれば、毎日の食事作りをラクにするための出費として検討の余地があるのでは? 「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」でぜひ家事にかけるエネルギーの”省エネ化”を実現してみてください。

象印 自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30

サイズ:幅29×高さ25×奥行き37.5cm

最大調理容量:1.5L

消費電力:1200W

http://www.zojirushi.co.jp/syohin/ih-atsuryoku/sp_elmb/

文/今西絢美 撮影/篠田麦也